ショートヘアでも着物は似合う!美容院いらずのセルフアレンジと髪飾りを解説

「髪が短いから着物が似合わないんじゃないか」「ヘアセットのバリエーションがなくて困る」と悩んでいませんか?実はショートヘアこそ、着物の美しさを最大限に引き出せる髪型なのです。

長い髪を無理にまとめなくても、少しの工夫で洗練された和装美人に変身できます。美容院に行かなくても、自分らしいスタイルは作れるのです。

この記事では、ショートヘアやボブの方が、自宅で簡単にできるセルフアレンジ術と、着物姿を格上げする髪飾りの選び方を解説します。美容院いらずで、周りと差がつく着物スタイルを楽しんでみましょう。

目次

ショートヘアが着物に似合う理由とは?

ショートヘアだからといって、着物を着るのをためらう必要は全くありません。むしろ着物通の間では、ショートヘアこそが着物を一番美しく着こなせる髪型だと言われているのをご存知でしょうか。

長い髪をアップにする手間がなく、そのままで「完成された形」を作れるのがショートヘアの強みです。なぜそんなに相性が良いのか、具体的な理由を見ていきましょう。

1. うなじが見えて首元がすっきりする

着物姿で最も色気や上品さを感じるポイントは、実は「うなじ」です。ショートヘアは自然に襟足が見えるため、特別なセットをしなくても、着物特有の美しい後ろ姿を演出できます。

髪をアップにする際、後れ毛の処理に悩むことが多いですが、ショートヘアならその心配もありません。首筋がすっと長く見えることで、全身のスタイルアップ効果も期待できるのです。

2. 着物の襟元とのバランスが良い

着物は襟(えり)を少し抜いて着付けるため、首回りに空間ができます。ショートヘアはこの空間を邪魔せず、襟のラインを綺麗に見せることができるのです。

ロングヘアの場合、まとめ髪の位置や大きさによっては、せっかくの襟元が隠れてしまったり、首が詰まって見えたりすることがあります。ショートヘアなら、着付けの美しさをそのまま活かすことが可能です。

3. 派手になりすぎず上品な印象になる

成人式や結婚式などで、盛りすぎたヘアスタイルを見て「ちょっと派手すぎるかも」と感じたことはありませんか?ショートヘアはボリュームが控えめなので、華やかな着物を着ても全体が落ち着いた上品な印象にまとまります。

「引き算の美学」という言葉があるように、ヘアスタイルをシンプルにすることで、着物の柄や帯の美しさがより際立つのです。大人の女性らしい、洗練された雰囲気を醸し出せるでしょう。

美容院いらずでできるセルフアレンジの準備

セルフアレンジを成功させるためには、いきなりセットを始めるのではなく、下準備をしっかり行うことが大切です。道具や髪の状態を整えるだけで、仕上がりのクオリティが格段に上がります。

美容師さんがセットすると崩れにくいのは、この準備段階に時間をかけているからです。自宅にあるもので十分対応できますので、まずは以下のものを揃えてみましょう。

1. 髪の長さに合わせたスタイリング剤の用意

ショートヘアのアレンジには、髪に動きを出したり、まとまりを良くしたりするスタイリング剤が必須です。髪質や目指すスタイルによって使い分けるのがポイントになります。

以下の表を参考に、自分に合ったものを選んでみてください。

スタイリング剤の種類特徴とおすすめの用途
ヘアオイル濡れたような質感(ウェットヘア)を作り、広がりを抑える。タイトなまとめ髪に最適。
ヘアワックス(ハード)髪に動きを出したり、毛束感を作ったりする。ショートヘアの立ち上げや毛先の遊びに。
ヘアバームオイルとワックスの中間。程よいツヤとまとまりを出しつつ、ハンドクリームとしても使える。
ヘアスプレースタイルの仕上げに。風で崩れないように固める役割。

2. 鏡やブラシなど基本道具の確認

スタイリングをスムーズに進めるために、最低限必要な道具を手元に用意しておきましょう。

  • 合わせ鏡(三面鏡)
  • ヘアブラシ・コーム
  • ヘアクリップ(ダッカール)
  • ヘアゴム(シリコンゴム)
  • アメリカピン・Uピン

特に重要なのが「合わせ鏡」です。ショートヘアは後ろ姿や横顔が目立つため、自分で後頭部を確認しながらセットすることで、バランスの良い仕上がりになります。

3. 髪のコンディションを整えるブローの役割

実はヘアセットの8割は「ブロー(寝癖直し)」で決まると言っても過言ではありません。寝癖がついたままアイロンを通しても、時間が経つと崩れてしまいます。

一度髪の根元から濡らし、ドライヤーで根元を起こすように乾かしてください。このひと手間で、トップのふんわり感や毛先のまとまりが一日中続くようになります。

そのままストレートで楽しむシンプルスタイル

「不器用でヘアアレンジなんてできない」という方でも安心してください。ストレートヘアのままでも、質感を変えるだけで着物に似合うモードな雰囲気が作れます。

あえて巻かないスタイルは、凛としたかっこいい女性像を演出できます。清潔感を第一に考えたスタイリングを試してみましょう。

1. オイルで艶を出すタイトなスタイリング

最近のトレンドは、たっぷりのオイルを使った「ウェットヘア」です。パサつきを抑えて艶を出すことで、黒髪や暗髪が着物の鮮やかさに負けない存在感を放ちます。

手に500円玉大のオイルを取り、髪の内側から全体に馴染ませてください。表面だけでなく、内側にもしっかりつけることで、時間が経っても広がりにくくなります。

2. サイドを耳にかけてすっきり見せる方法

サイドの髪を耳にかけるだけで、顔周りが明るくなり、一気に「和装らしい」雰囲気が出ます。ピアスやイヤリングも見えやすくなるので、アクセサリーを楽しみたい方にもおすすめです。

耳にかけた髪が落ちてこないように、耳の後ろで見えないようにピンで留めておくと良いでしょう。これだけで、きちんとした印象を与えることができます。

3. 分け目を変えて大人っぽく見せる工夫

いつもと同じ分け目だと、どうしても日常感が出てしまいます。そこで、分け目を少し変えてみるのがおすすめです。

例えば、普段センター分けなら7:3や8:2に変えてみてください。トップに自然なボリュームが出て、よりエレガントで大人っぽい表情に変わります。

コテやアイロンを使った動きのあるスタイル

少し華やかさをプラスしたい場合は、コテ(カールアイロン)やストレートアイロンを使ってみましょう。ショートヘアなら、全体を細かく巻く必要はありません。

毛先に動きをつけるだけで、シルエットが変わり、柔らかい印象になります。火傷に注意しながら、ポイントを絞って巻いていくのがコツです。

1. 毛先を外ハネにして元気な印象にする

ボブや長めのショートの方におすすめなのが「外ハネ」スタイルです。毛先を外側にワンカールさせるだけで、レトロモダンな雰囲気が生まれます。

  • ストレートアイロンを使用
  • コテ(26mm前後)を使用

特に幾何学模様やポップな柄の着物との相性が抜群です。元気で若々しい印象を与えたい時に試してみてください。

2. 全体を内巻きにしてクラシカルに見せる

正統派の着こなしを目指すなら、毛先を内側に巻く「内巻き」スタイルが鉄板です。丸みのあるシルエットが、女性らしい優しさを引き立ててくれます。

このとき、強く巻きすぎると古臭くなってしまうので注意が必要です。軽く曲線を描く程度に、優しく熱を通すのが今っぽく仕上げるポイントです。

3. 表面だけ巻いてふんわり感を出す

全体を巻くのが大変なら、表面の髪だけを数本取って巻くだけでも十分です。トップの髪を細くつまみ、根元付近から立ち上げるように巻いてみてください。

これだけで頭の形が良く見え、ペタンとしがちな着物ヘアに立体感が生まれます。最後にワックスを揉み込めば、美容院帰りのようなエアリー感が出せます。

短くてもできるハーフアップ風アレンジ

「ショートだけどアップ風に見せたい」という願いを叶えるのが、ハーフアップ風のアレンジです。襟足の短さをカバーしつつ、華やかさを演出できます。

髪の長さが足りなくてパラパラ落ちてくる場合は、スタイリング剤を多めにつけておくのが成功の秘訣です。

1. サイドの髪をねじってピンで留める方法

サイドの髪を少し取り、後ろに向かってねじりながら持っていきます。耳の後ろあたりでピンで固定するだけで、顔周りがすっきりしたハーフアップ風に見えます。

左右両方を行うと、まるで後ろでまとめているかのような錯覚効果があります。ねじった部分を少しほぐして崩すと、こなれ感が出ておしゃれです。

2. くるりんぱを活用したトップのボリューム出し

トップの髪を結んで「くるりんぱ」をするだけで、後頭部にきれいな丸みができます。絶壁で悩んでいる方には特におすすめのテクニックです。

  • トップの髪をゴムで結ぶ
  • 結び目の上を割って毛先を通す
  • 毛束を引き出してほぐす

ゴム一つでできるので、ピン留めが苦手な方でも簡単に挑戦できます。結び目に髪飾りをつければ、ゴムも隠せて一石二鳥です。

3. ゴールドピンを複数使ったアクセント

短い髪が落ちてきてしまう場合は、あえて「見せるピン」を使って留めてしまいましょう。ゴールドのピンを数本並べて留めたり、クロスさせたりすることで、それがデザインになります。

黒いアメピンで隠そうとすると生活感が出てしまいますが、ゴールドピンならヘアアクセサリーの一部として機能します。

前髪のアレンジで変わる着物の雰囲気

着物のヘアスタイルにおいて、前髪は顔の印象を左右する重要なパーツです。後ろ髪が短い分、前髪のアレンジでガラリと雰囲気を変えることができます。

なりたいイメージに合わせて、前髪の処理を変えてみましょう。

1. 前髪を上げておでこを見せるスタイル

前髪を上げておでこを出す(ポンパドールなど)と、明るく清潔感のある印象になります。顔全体がはっきり見えるので、写真映えも良くなるのがメリットです。

視線が上にいくため、小顔効果も期待できます。キリッとしたかっこいい着こなしをしたい時にぴったりです。

2. 斜めに流して柔らかい印象にする

前髪を軽くカーブさせて斜めに流すと、上品で奥ゆかしい雰囲気になります。どんな着物にも合わせやすく、誰からも好感を持たれる王道のスタイルです。

流した前髪が戻ってこないように、スプレーを指につけて撫でるように固定すると、一日中きれいな流れをキープできます。

3. 薄めのシースルーバングで今っぽさを出す

着物だからといって、重ための前髪にする必要はありません。透け感のあるシースルーバングを合わせることで、抜け感のある現代的な着こなしになります。

オイルを指先に少量つけ、前髪をつまんで束感を作ってください。モダンな柄の着物や、アンティーク着物との相性が特に良いスタイルです。

ショートヘアを引き立てる髪飾りの選び方

ショートヘアの場合、髪のボリュームが少ない分、髪飾りの選び方が全体のバランスを決定づけます。「何をつけたらいいかわからない」という方は、以下のポイントを意識してみてください。

大きすぎると頭が重く見え、小さすぎると寂しくなってしまう。この絶妙なバランスを見極めることが大切です。

1. 髪のボリュームに合わせたサイズ感

ショートヘアには、握り拳くらいの大きさの髪飾りがよく似合います。あるいは、小ぶりなものを複数散らすのもおすすめです。

あまりに巨大な髪飾りをつけると、髪よりも飾りが目立ってしまい、「飾りが歩いている」ような状態になりかねません。鏡で全身を映して、頭だけ浮いていないか確認しましょう。

2. 着物の柄や色に合わせた色の選び方

髪飾りの色は、着物や帯の中に使われている色から一色取ると、全体に統一感が生まれます。

  • 着物の地色に合わせる
  • 柄の色に合わせる
  • 帯締めの色に合わせる

迷ったときは、顔色が明るく見える「白」や「赤」が入ったものを選ぶと失敗がありません。

3. つける位置で変わる印象の違い

同じ髪飾りでも、つける位置によって見る人に与える印象が大きく変わります。

つける位置与える印象おすすめのシーン
耳の上(高め)若々しい、キュート、元気成人式、卒業式
耳の後ろ(低め)落ち着いた、大人っぽい、上品結婚式参列、訪問着
耳の横(サイド)モダン、個性的、華やかパーティー、お出かけ

着物に合わせやすいおすすめの髪飾り

ショートヘアだからこそ楽しめる、おすすめの髪飾りタイプを具体的に紹介します。髪に絡ませる長さがなくても、クリップ式などで簡単に装着できるものが便利です。

自分のなりたいスタイルに合わせて、最適なアイテムを選んでみてください。

1. 大きめの一輪花で華やかさをプラス

ショートヘアをパッと華やかにするには、インパクトのある一輪花(ダリアや椿など)が効果的です。耳元に一つ飾るだけで、顔周りが一気に明るくなります。

クリップタイプのものを選べば、ボブやショートの短い髪でもしっかりと固定できます。左右どちらか片方につけるのが、バランス良く見せるコツです。

2. パールやかんざしで上品にまとめる

フォーマルな場や、しっとりとした着こなしには、パールのピンやバチ型のかんざしが似合います。シンプルながらも高級感があり、大人の品格を演出できます。

アメピンを使って土台を作り、そこに挿し込むようにすると落ちにくくなります。控えめな美しさが、着物本来の良さを引き立ててくれるでしょう。

3. ベレー帽や帽子を使ったモダンな装い

カジュアルな着物やアンティーク着物には、思い切って帽子を合わせるのも素敵です。特にショートヘアとベレー帽の相性は抜群で、大正ロマンのようなレトロな雰囲気を楽しめます。

髪のセットが崩れる心配も少なく、防寒対策にもなるので、冬のお出かけには特におすすめのコーディネートです。

セルフセットを一日中キープするコツ

せっかくきれいにセットしても、外出先で崩れてしまっては台無しです。ショートヘアは髪が短い分、ピンが抜けたりハネたりしやすい傾向があります。

美しい状態を長時間キープするために、最後の仕上げを丁寧に行いましょう。

1. スプレーのかけすぎによる失敗を防ぐ

崩れるのが怖いからといって、スプレーを近くから大量にかけるのはNGです。髪がバリバリに固まってしまい、不自然なテカリが出てしまいます。

スプレーは髪から20〜30cm離し、霧をまとうように全体に吹きかけてください。内側から空気を入れるようにスプレーすると、ふんわり感を潰さずにキープできます。

2. 崩れたときに直しやすいピンの留め方

ピンを留める際は、1本だけで留めようとせず、2本をクロスさせて留める(バッテンにする)と固定力が倍増します。

また、ピンの波打っている面を頭皮側(下)にすることで、髪をしっかりキャッチして滑り落ちにくくなります。見えない部分のピンワークが、持ちの良さを決めます。

3. 外出先での簡単な手直しポイント

万が一崩れてしまった時のために、以下のものポーチに入れておくと安心です。

  • 携帯用のコーム
  • 少量のワックスやオイル
  • 予備のアメピン

アホ毛が気になったら、指に少量のオイルをつけてなでつけるだけで落ち着きます。トイレの鏡などでこまめにチェックし、早めに直すことが一日きれいに過ごす秘訣です。

まとめ

ショートヘアは、着物の襟元を美しく見せ、洗練された印象を与える「着物映え」する髪型です。わざわざ髪を伸ばしたり、美容院に行ったりしなくても、セルフアレンジで十分に素敵な装いが完成します。

オイルでタイトにまとめたり、毛先を遊ばせたり、髪飾りを工夫したりするだけで、そのバリエーションは無限大です。「短いから無理」ではなく、「短いからこそできる」おしゃれを楽しんでください。

次の着物を着る機会には、ぜひこの記事を参考に、自分だけのアレンジに挑戦してみてはいかがでしょうか。きっと新しい自分に出会えるはずです。

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