「ボブヘアだから着物のアップヘアができない……」そんなふうに諦めてしまったことはありませんか?
実はボブヘアこそ、「着物」×「ボブの外ハネアレンジ」の組み合わせが抜群に可愛いんです。難しいテクニックは必要ありません。アイロンで毛先に少し動きをつけるだけで、一気に今っぽいモダンな美人に変身できます。
この記事では、初心者さんでもできるアイロンを使った「簡単な巻き方」を解説します。「着物に似合うボブの外ハネアレンジ」をマスターして、いつもと違うおしゃれな和装姿を楽しんでみましょう!
着物にボブの外ハネが似合う理由とは?
どうして今、着物にボブヘアを合わせるスタイルが人気なのでしょうか。単に「短いから」というだけではありません。そこには、和装ならではの美しさを引き立てる明確な理由があるんです。
1. 首元がすっきり見えて清潔感が生まれる
着物は、衣紋(えもん)を抜いてうなじを見せる衣服です。ボブヘアはそのうなじのラインを自然に露出できるため、色っぽさと清潔感の両方を演出できます。
外ハネにすることで、首周りにくびれができます。このシルエットが首を長く、細く見せてくれる効果があるんです。
髪が肩につくかつかないか、その絶妙な長さで揺れる毛先が、着物の重厚感に軽やかさをプラスしてくれます。
2. モダンでレトロな雰囲気が着物と相性抜群
きっちりまとめたアップスタイルも素敵ですが、どうしても「式典感」が強くなりがちです。
一方で外ハネボブは、大正ロマンのようなレトロでモダンな雰囲気を作れます。幾何学模様やアンティーク着物との相性は最高です。
「周りと被りたくない」「個性を出したい」という方にとって、この組み合わせは最強の選択肢になるはずです。
3. 美容院に行かなくても自分でセットできる手軽さ
着付けを予約して、さらにヘアセットも予約して……となると、朝の準備が大変ですよね。
ボブの外ハネなら、美容院に行かなくても自宅で再現可能です。慣れてしまえば10分程度で完成します。
浮いた美容院代で、可愛い髪飾りや帯締めを新調するのも良いかもしれませんね。
外ハネアレンジに必要な道具の準備
巻き始める前に、まずは手元に道具を揃えましょう。特別なものは必要ありませんが、仕上がりを綺麗にするために欠かせないアイテムたちです。
1. 初心者でも使いやすいストレートアイロン
- ストレートアイロン
ボブのような短い髪には、コテ(カールアイロン)よりもストレートアイロンがおすすめです。首や耳を火傷するリスクが低く、直感的に操作できるからです。
幅が狭めのプレートのものを選ぶと、細かい動きが出しやすくなります。
2. 髪を留めておくためのダッカール(クリップ)
- ダッカール(ヘアクリップ)
「面倒だから」と省略しがちですが、これがあるのとないのとでは仕上がりに雲泥の差が出ます。
髪を上下に分けるために、最低でも2本は用意しておきましょう。
3. 質感とキープ力を高めるスタイリング剤
- ヘアオイル
- ヘアバーム
着物ヘアで一番避けたいのは「パサつき」です。艶を出し、束感を作るために、少し重めのテクスチャーのものを選んでください。
| アイテム | 役割と特徴 | おすすめの髪質 |
|---|---|---|
| ヘアオイル | 艶を出し、濡れ感を演出する | 乾燥しやすい髪、広がりやすい髪 |
| ヘアバーム | 動きを固定し、束感をキープする | 柔らかい髪、アレンジを長持ちさせたい時 |
| スプレー | 最後に全体を固めて崩れを防ぐ | 全ての髪質(仕上げ用) |
アイロンで作る外ハネの基本手順
それでは実際に手を動かしていきましょう。基本の動きはとてもシンプルです。「滑らせて、手首を返す」この繰り返して形を作っていきます。
1. 髪を上下にブロッキングして巻きやすくする
- 上の段と下の段に分ける
まずは、耳の上あたりで髪を上下に分け、上の髪をダッカールで留めます。
いきなり全部巻こうとすると、内側の髪が巻き残ってしまったり、変なボリュームが出たりする原因になります。急がば回れで、このひと手間を大切にしましょう。
2. 毛先を少しずつ外側に滑らせてカールをつける
- アイロンを滑らせて外側に抜く
下の段の髪から巻いていきます。根元からアイロンを通し、毛先にきたら手首を外側にくるっと返します。
このとき、アルファベットの「J」を描くようなイメージを持つと上手くいきます。あまり強く挟みすぎず、スッと抜くのがコツです。
3. 熱が冷めるまで触らずに形を固定する
- 冷めるまで待つ
髪は熱が冷める瞬間に形が記憶されます。巻いた直後の熱い髪をすぐに手でほぐしてしまうと、カールが取れやすくなってしまいます。
巻き終わったら、少し冷ます時間を置きましょう。その間に反対側を巻くなどして、効率よく進めてください。
動きを出して華やかにする「くびれ巻き」のコツ
基本の外ハネができるようになったら、次はワンランク上の「くびれ巻き」に挑戦してみましょう。このシルエットが着物姿をより美しく見せてくれます。
1. 耳横の髪を少し内巻きにしてS字ラインを作る
- 耳横の髪をふんわりさせる
毛先を外ハネにした後、その少し上(耳の横あたり)の中間部分を、軽く内巻きにするイメージでアイロンを通します。
こうすると、髪全体に「S字」のカーブが生まれます。このくびれが、頭の形を綺麗に見せ、小顔効果を発揮してくれるんです。
2. 表面の髪をすくって動きと軽さを出す
- 表面の毛束を細く取る
表面の髪を数カ所、細い束でつまみ取ります。その束だけ、少し強めに巻いたり、高い位置から巻いたりして動きを出します。
全部同じ強さで巻くと「おかっぱ」感が出てしまいますが、ランダムな動きが加わると一気に垢抜けた印象になります。
3. 顔周りの後れ毛で小顔効果を狙う
- もみあげとこめかみの毛
耳にかけた時に落ちる「後れ毛」も忘れずに巻きましょう。ここは強めのS字カールにすると、横顔がドラマチックになります。
着物は衣紋を抜く分、顔周りの髪の動きが目立ちます。ここの処理が丁寧だと、写真映えも格段に良くなりますよ。
前髪はどうする?着物に合わせるスタイリング
後ろ髪が決まったら、次は前髪です。前髪は顔の印象を左右する重要なパーツ。ボブの外ハネに合わせて、バランスの良い前髪を作りましょう。
1. シースルーバングで今っぽい抜け感を出す
- 薄めの前髪
着物は布面積が広く、首から下重厚感があります。そのため、前髪は少しおでこが透けるくらいの「シースルー」にすると、全体のバランスが良くなります。
重たい前髪は、少し横に流して量を調節してみましょう。抜け感が生まれて、表情も明るく見えます。
2. オイルをつけて束感を作り大人っぽく見せる
- 指先でつまんで束にする
前髪にも必ずスタイリング剤をつけましょう。指先に残ったオイルで、毛先をつまむようにして束感を作ります。
パラパラと乾燥した前髪は、疲れた印象を与えてしまいます。束感があると、意志の強さと大人っぽさが演出できます。
3. アイロンで軽く流して柔らかな表情にする
- 軽くカーブをつける
前髪が直毛すぎると、少し幼い印象になってしまうことがあります。アイロンを通して、毛先だけ軽く横に流れるようなカーブをつけましょう。
丸みを帯びた前髪は、着物の柔らかい雰囲気とよく馴染みます。火傷に注意して、低温でサッと通すだけで十分です。
艶感を出すスタイリング剤の付け方
実は、巻き方と同じくらい重要なのがスタイリング剤の付け方です。ここで失敗すると、せっかくのカールが台無しになってしまいます。
1. オイルやバームを手のひら全体に馴染ませる
- 手のひらと指の間に広げる
スタイリング剤を手に取ったら、まずは手のひら全体によく伸ばします。ハンドクリームを塗るように、指の間までしっかり広げてください。
こうすることで、髪にムラなく均一につけることができます。塊でついてしまうと、そこだけベタベタになってしまうので注意です。
2. 内側から手ぐしを通すように揉み込む
- 襟足の内側からつける
一番最初につけるべき場所は、髪の表面ではなく「内側」や「襟足」です。ボリュームが出やすい場所から抑えていくイメージです。
手ぐしを通すようにして、髪全体に揉み込んでいきます。この工程で、外ハネのシルエットがより際立ってきます。
3. 表面と顔周りは最後につけてベタつきを防ぐ
- 手に残った分で表面を整える
トップの表面や前髪は、一番最後につけます。最初にたっぷりとつけてしまうと、髪がペタンとして洗っていないような見た目になってしまいます。
手にほんの少し残ったオイルで、アホ毛を抑えたり、毛先を整えたりする程度で十分です。足りなければ本当に少しずつ足してください。
外ハネボブを格上げする髪飾りの選び方
せっかくの着物姿ですから、髪飾りにもこだわりたいですよね。ボブヘアの場合、「つける位置」と「大きさ」がポイントになります。
1. 耳元に大きな飾りをつけてアクセントにする
- 大ぶりの花やリボン
ボブヘアはアップヘアに比べてボリュームが控えめなので、大きな髪飾りをつけてもバランスが取りやすいです。
耳のすぐ上あたりに大きな飾りをつけると、小顔効果も期待できます。着物の柄に入っている色を選ぶと、統一感が出て素敵ですよ。
2. 金箔や水引を使ってトレンド感を取り入れる
- 金箔、水引
最近のトレンドは、タイトな外ハネボブに金箔を散らしたり、水引をあしらったりするスタイルです。
シンプルなのに豪華さがあり、特に成人式や卒業式などの晴れ舞台で人気があります。ジェルを使って少しウェットに仕上げた髪によく似合います。
3. カチューシャやリボンで大正ロマン風にする
- ベロアのリボン、太めのカチューシャ
ハーフアップにして大きなリボンをつけたり、太めのカチューシャを合わせたりすると、一気にハイカラな雰囲気になります。
「袴」や「アンティーク着物」を着る予定の方には、特におすすめのアレンジです。現代のファッション感覚を取り入れた、おしゃれな着こなしになります。
失敗しないために気をつけるポイント
当日になって「思ったようにならない!」と焦らないために。失敗しやすいポイントと、その回避策を知っておきましょう。
1. アイロンの温度は高すぎない設定にする
- 140度〜160度が目安
早く形をつけたいからといって、180度以上の高温にするのは危険です。髪が傷むだけでなく、カラーの色落ち原因にもなります。
140度〜160度くらいの設定で、優しく熱を通すのが正解です。特にカラーをしている髪は熱に敏感なので注意してください。
2. 一度に挟む髪の量を欲張らず少しずつ巻く
- 少量ずつ取る
急いでいると、つい一度にたくさんの髪を挟みたくなりますよね。でも、髪の量が多いと熱が均一に伝わらず、カールが取れやすくなってしまいます。
「少しずつ、回数を多く」が、結局は一番の近道であり、綺麗な仕上がりへの鍵です。
3. 左右のバランスを鏡で確認しながら進める
- 正面からチェックする
片側だけを集中して巻いていると、気づいたら左右で長さやボリュームが違っていた……なんてことがよくあります。
こまめに鏡から少し離れて、正面全体のバランスを確認しましょう。左右対称であることが、着物姿を美しく見せる基本です。
どんな着物のシーンにおすすめ?
この外ハネボブは、意外とどんなシーンにもマッチする万能なスタイルです。シチュエーションに合わせて、飾りのテイストを変えてみましょう。
1. 卒業式の袴や成人式の振袖スタイル
- 卒業式、成人式
「はいからさん」のような袴姿には、ボブスタイルが王道で可愛いです。振袖の場合も、重厚な着物に軽やかなボブが新鮮に映ります。
周りがみんなアップヘアの中で、あえて下ろしたボブスタイルは、凛とした個性を感じさせます。
2. 普段着着物や浴衣でのカジュアルな街歩き
- 街歩き、お茶会
カジュアルな小紋や浴衣でのお出かけにもぴったりです。気合を入れすぎない「こなれ感」が出るので、友人とカフェに行くような気軽なシーンに馴染みます。
帽子やベレー帽を合わせても可愛いので、コーディネートの幅が広がりますね。
3. 結婚式のお呼ばれなど少しフォーマルな席
- 結婚式、パーティー
パールや金銀の髪飾りを使えば、フォーマルな席にも対応できます。オイルで少しタイトに仕上げると、モードでドレッシーな雰囲気になります。
ただし、あまりにラフすぎる外ハネは失礼になることもあるので、艶とまとまりを意識して「きちんと感」を出すことが大切です。
まとめ
着物に合わせるボブの外ハネアレンジ、意外と簡単にできそうだと思いませんか?
「清潔感のある首元」「モダンな雰囲気」、そして何より「自分でできる手軽さ」。これらが揃った外ハネボブは、着物ライフをもっと身近で楽しいものにしてくれるはずです。
もし、ご実家のタンスに眠っている着物があるなら、この機会に袖を通してみてはいかがでしょうか。今のあなたのヘアスタイルなら、昔の着物もきっと今っぽく着こなせるはずです。
まずは次の休日、お気に入りのアイロンとスタイリング剤を使って、練習がてらアレンジを楽しんでみてくださいね。
