せっかくの着物姿でお出かけしても、トイレの心配があると心から楽しめないですよね。「着崩れたらどうしよう」「裾を汚してしまったら」という不安は、着物初心者なら誰もが通る道です。でも安心してください、正しい手順さえ知っていれば怖いものはありません。
この記事では、私が実際にやっている着物でのトイレのやり方を、初心者の方にも分かりやすく解説します。事前に知っておくだけで慌てずに済む裾を汚さず済ませるコツや、便利なアイテムも紹介しますね。これを読めば、次はもっと気楽に着物を楽しめるようになりますよ。
着物でトイレに行く最適なタイミングと心構え
着物を着ているときは、洋服の時と同じ感覚でトイレに行くと失敗します。なぜなら準備や後始末に時間がかかるからです。「まだ大丈夫」と思わず、意識的にタイミングを計ることが大切ですね。
ここでは、着物を美しく保つためのトイレに行くべきタイミングと、心に留めておきたいポイントをお話しします。焦りは着崩れの元なので、余裕を持つことが一番の対策になりますよ。
1. 着付けの直前に行っておくことの重要性
着付けを始める前に、必ずトイレを済ませておくのが鉄則です。着物を着て帯を締めると、どうしてもお腹が圧迫されて膀胱も刺激されやすくなります。着た直後に行きたくなると、せっかくきれいに決まった着姿をすぐに崩すことになりかねません。
特に振袖や訪問着など、重装備な着物の場合はなおさらです。着付け会場や美容室に入る前、もしくは自宅で着替える直前に一度行っておくだけで、その後の数時間は安心して過ごせますよ。生理現象はコントロールできないからこそ、事前の準備が心の余裕を生むのです。
2. 余裕を持って早めにトイレへ行く理由
外出中は「行きたくなってから」ではなく「行ける時に行く」スタンスが正解です。着物でのトイレは、個室に入ってから出るまでに洋服の倍以上の時間がかかると考えてください。ギリギリまで我慢してしまうと、焦って手順を間違えたり、裾を汚したりするリスクが跳ね上がります。
混雑しているトイレに並ぶことまで想定すると、早めの行動が自分を助けます。特に駅や劇場などの混み合う場所では、休憩時間の合間ではなく、少し空いているタイミングを見計らって動くのが賢い方法ですね。余裕があれば、鏡で着姿をチェックする時間も作れます。
裾を汚さないために用意すべき必需品
着物でトイレに行く際、何よりも重要なのは「裾を落ちてこないように固定すること」です。手で押さえているだけだと、どうしても片手が塞がってしまい、動作が不安定になりますよね。
そこで役立つのが、裾を留めるための道具です。これがあるだけで、両手が自由になり、落ち着いて用を足せるようになりますよ。バッグに忍ばせておきたい必須アイテムを見ていきましょう。
1. 着物用クリップまたは洗濯バサミ
一番のおすすめは、着付けの時にも使う「着物クリップ」です。挟む力が強く、挟む部分にゴムがついているため、大切な着物の生地を傷める心配がありません。大サイズなら一つ、小サイズなら二つ持っておくと安心ですね。
もし専用のクリップを持っていなくても、洗濯バサミで十分に代用できます。ただし、挟む力が強すぎると生地に跡がついてしまうことがあるので注意が必要です。見た目は少し気になりますが、個室の中だけの秘密道具として割り切って使いましょう。
2. クリップがない時に代用できるもの
うっかりクリップを忘れてしまった場合でも、身近なもので代用できるので諦めないでください。例えば、ヘアゴムや大きめのクリップ、安全ピンなどが使えます。要は裾をめくり上げた状態でキープできれば良いのです。
私がよくやるのは、着物の袖を帯に挟んでしまう方法の応用です。めくり上げた裾の端を、帯締めや帯揚げにぐっと挟み込むだけでも意外と止まります。ただ、動くと落ちてくる可能性があるので、あくまで緊急時の対応として覚えておいてくださいね。
- ヘアゴム
- 事務用ダブルクリップ
- 帯締め(挟み込む)
着物の裾をめくり上げる正しい順番と手順
道具の準備ができたら、いよいよ実践編です。着物は一枚の布ではなく、肌着、長襦袢、着物と層になっています。これらを無造作に持ち上げると、中でぐちゃぐちゃになり、戻した時に悲惨なことになります。
きれいに戻すためには、めくる時も「丁寧な層の管理」が必要です。一見難しそうに見えますが、順序を守れば誰でも簡単にできますよ。焦らず一枚ずつ処理していきましょう。
1. 着物・長襦袢・肌襦袢を一枚ずつめくる
まず一番外側の着物(上前と下前)を左右に開き、裾を持って持ち上げます。次に長襦袢、最後に肌襦袢というように、外側から内側へと順番にめくっていきます。この「一枚ずつ」というのがポイントで、まとめてガバッと持ち上げるのはNGです。
一枚ずつ丁寧に扱うことで、生地に変なシワが入るのを防げます。また、それぞれの層がどこにあるか把握できるので、後で戻す時もスムーズになりますよ。慣れるまでは鏡を見ながら練習してみるのも良いかもしれませんね。
2. 裾を裏返してコンパクトにまとめるコツ
めくり上げた裾は、ただ持ち上げるだけでなく「裏返す」ようにするとまとまりやすくなります。着物の裾を裏地が表になるようにひっくり返し、長襦袢と肌襦袢を包み込むようなイメージです。こうすると、汚れやすい表地を内側に隠すことができます。
全体を一箇所にまとめることで、ボリュームが出過ぎず扱いやすくなります。特に訪問着などの重い着物の場合は、この「ひとまとめ」にする工程が重要です。コンパクトになれば、その後の動作も楽になりますし、万が一の汚れも防げますね。
3. まとめた裾を体の前で持ち上げる方法
まとめた裾の束は、体の前(おへそのあたり)までしっかりと持ち上げます。この時、中途半端な高さだと座った時に便器に触れてしまう恐れがあります。思い切って帯の下あたりまで引き上げるのがコツです。
左右の端を合わせて、体の中心で一つにまとめます。この形を作ってからクリップで留めると、歩いても座っても裾が落ちてきません。まるで風呂敷包みを持つような感覚ですね。ここまで出来れば、準備の8割は完了したと言っても過言ではありません。
- 着物
- 長襦袢
- 裾よけ(肌襦袢)
クリップを使って裾をしっかりと固定する方法
裾を持ち上げたら、次はそれを固定する作業です。ここで手を抜くと、用を足している最中に「バサッ」と裾が落ちてきてパニックになります。クリップの留め方一つで、安心感が全く違ってきますよ。
しっかりと固定するためには、留める位置と角度が重要です。帯を傷めないようにしつつ、確実にホールドするテクニックをお伝えします。これができれば両手が空くので、トイレットペーパーを使うのも楽々です。
1. 帯に裾を挟み込む位置の目安
持ち上げた裾の束を、帯の中央、もしくは少し脇寄りの位置に持っていきます。そしてクリップを使って、帯の上端と裾の束を一緒に挟み込みます。背中側で留める方法もありますが、目の届く前側で留める方が確実で安心ですね。
もしクリップが一つしかない場合は、中央で一箇所留めをします。二つある場合は、左右の腰骨あたりで二箇所留めるとより安定します。自分のやりやすい位置で構いませんが、帯揚げを崩さないように注意して位置を決めましょう。
2. クリップで留める時のポイント
クリップで留める時は、着物の生地だけでなく、長襦袢や肌襦袢もまとめて挟むように意識してください。一番外側の着物だけを留めても、中の長襦袢がするりと落ちてくることがあるからです。全ての層をガッチリと掴むのがコツです。
また、クリップのゴム部分が肌に直接当たらないように気をつけましょう。冬場は冷たいですし、夏場は汗で張り付いて不快になります。必ず帯や着物の生地を介して留めるようにすると、快適に過ごせますよ。
3. 帯が崩れないように注意すること
強く引っ張りすぎたり、無理な位置で留めたりすると、帯の形が崩れてしまうことがあります。特に帯揚げや帯締めはデリケートなので、クリップが干渉しないように慎重に扱ってください。固定したら一度手を離して、落ちてこないか確認すると良いですね。
帯が緩んで下がってくると、着姿全体がだらしなく見えてしまいます。クリップを外す時も、引っ張らずに優しく外すことを心がけましょう。トイレの中でのほんの少しの気遣いが、美しい着姿をキープする秘訣です。
便座に座る時の姿勢と汚れを防ぐポイント
準備が整ったら、いよいよ便座に座ります。ここでも洋服の時とは違うちょっとしたコツがあります。深く腰掛けると、背中の帯がタンクや蓋に当たってしまうのです。
汚れたり濡れたりするのを防ぐために、座る位置や姿勢を意識しましょう。ほんの数センチの違いですが、これが大きなトラブル回避につながります。
1. 便座には深く座らず浅く座る
着物でトイレをする際は、便座には「浅く」腰掛けるのが正解です。深く座りすぎると、後ろに膨らんでいる帯のお太鼓部分が、トイレのタンクや便座の蓋に押し付けられてしまいます。型崩れの原因にもなりますし、結露で濡れる可能性もあります。
背筋を伸ばして、少し前傾姿勢になるくらいがちょうど良いでしょう。太ももの裏でバランスを取りながら、帯を守る意識を持ってください。最初は違和感があるかもしれませんが、慣れれば自然にできるようになりますよ。
2. 帯がトイレのタンクに触れないようにする
古いトイレや狭い個室だと、タンクと便座の距離が近いことがあります。座る前に一度後ろを振り返り、帯とタンクの距離を確認する癖をつけましょう。もし当たりそうなら、さらに浅く座るか、少し体を斜めにするなどの工夫が必要です。
特に変わり結びをしている振袖の場合は、帯のボリュームがあるので要注意です。壁やタンクの水滴は、着物にとって大敵です。「帯は背中の荷物」だと思って、慎重に距離感を測ってくださいね。
3. 水跳ねを防ぐためのトイレットペーパーの活用
自動洗浄のトイレなどでは、思いがけず水が跳ねてくることがあります。大事な着物を汚さないための裏技として、トイレットペーパーをあらかじめ便器の中(水面)に少し浮かべておく方法があります。
こうすることで、着水時の跳ね返りを最小限に抑えられます。音消しの効果も期待できるので、一石二鳥ですね。ほんの少しの手間で安心感が変わるので、ぜひ試してみてください。
振袖の長い袖を汚さず処理するコツ
振袖の場合、裾だけでなく「袖」の処理も大きな課題です。長い袖は床に引きずりやすく、便器に触れてしまうリスクも高い箇所です。うっかり床につけてしまったら、クリーニング代も馬鹿になりません。
袖を汚さないためには、裾を処理する前に袖をまとめておく必要があります。長い袖をコンパクトにするための、簡単なテクニックを紹介します。
1. 両方の袖を体の前で交差させる
まず、両方の長い袖(たもと)を持って、体の前で交差させます。左の袖を右側に、右の袖を左側に持ってくるイメージです。こうすることで、袖が体の中心に集まり、ブラブラしなくなります。
この「前でクロス」は、食事の際などにも使える基本の動作です。袖を自分のコントロール下に置くことが、汚れを防ぐ第一歩になります。振袖を着る時は、常に袖の存在を意識しておきたいですね。
2. 袖の端を帯締めや帯に挟む方法
交差させた袖の端を、帯締めや帯の中にしっかりと挟み込みます。落ちてこないように、深めに挟むのがポイントです。もしクリップに余裕があれば、袖同士を背中側で留めてしまうのも有効な手段ですね。
袖を固定してしまえば、裾の処理に集中できます。順番としては「まず袖、次に裾」と覚えておくとスムーズです。手が滑って袖が落ちないよう、確実に固定されたか確認してから次の動作に移りましょう。
3. 袖を床につけないための意識
どんなに固定しても、ふとした拍子に外れてしまうことはあります。座る時、立つ時、手を洗う時など、動作の変わり目には必ず袖の位置を確認してください。「袖は長い」という事実を忘れないことが大切です。
特に個室の鍵を開け閉めする際や、トイレットペーパーを取る際に袖が下がりがちです。床につかないよう、常に片手で袖をケアするか、脇に挟んでおく癖をつけると良いでしょう。振袖は美しい分、扱いには細心の注意が必要ですね。
選ぶべきトイレの個室タイプと注意点
着物で外出する時、どのトイレを選ぶかも重要な戦略の一つです。広さや様式によって、難易度が天と地ほど変わります。「空いているからここでいいや」と適当に入ると、後悔することになりかねません。
着物でも快適に使えるトイレの条件を知っておきましょう。これを知っているだけで、外出先でのトイレ探しがぐっと楽になりますよ。
1. 着物の時は洋式トイレを選ぶべき理由
基本的には、絶対に洋式トイレを選ぶべきです。和式トイレはしゃがむ動作が必要で、裾が床につきやすく、筋肉への負担も大きいです。着慣れていない人が和式を使うと、バランスを崩して転倒するリスクさえあります。
洋式であれば、浅く腰掛けるだけで済みますし、裾の処理も比較的簡単です。最近はほとんどが洋式ですが、古い施設や公園などでは和式しかない場合もあります。出かける前に、きれいな洋式トイレがある場所をリサーチしておくと安心ですね。
2. 和式トイレしか空いていない場合の対処法
どうしても和式しか空いていない場合は、覚悟を決めて挑むしかありません。この時、最も注意すべきは裾が前後に広がって床につかないようにすることです。裾を普段より高く、膝上までしっかりと持ち上げる必要があります。
また、しゃがむ時は足幅を少し広めに取ると安定します。ただし、着物の合わせが開いてしまう可能性もあるので、慎重に動きましょう。和式は最終手段と考え、できるだけ洋式を探す努力をすることをおすすめします。
3. 個室の広さと鏡の有無を確認する
個室はできるだけ広いところを選びましょう。「多目的トイレ」や「着替え台付きの個室」があればベストです。狭い個室だと、袖や帯が壁に当たりやすく、身動きが取れません。
また、個室内に鏡があると最高です。用を足した後に、その場で着崩れを直せるからです。出た後の手洗い場の鏡だと、周りの目が気になって焦ってしまいますよね。個室選びも着物ライフの質を左右するポイントです。
| 個室タイプ | おすすめ度 | 理由 |
| 洋式(広め) | ★★★ | 帯や袖が壁に当たらず、余裕を持って直せる |
| 洋式(普通) | ★★☆ | 基本OKだが、タンクや壁との距離に注意 |
| 和式 | ★☆☆ | 裾が床につきやすく、体勢が辛いので避ける |
用を足した後に着物をきれいに戻す手順
トイレが終わってホッとするのはまだ早いです。ここからの「戻し」の作業が、その後の着姿の美しさを決めます。適当に下ろすと、裾がめくれたり、おはしょりがぐちゃぐちゃになったりしてしまいます。
元通りの美しい姿に戻るためのチェックポイントをお伝えします。焦らず一つずつ確認すれば、トイレに行く前よりもきれいな状態に戻せるかもしれませんよ。
1. 肌襦袢から順番に裾を下ろしていく
裾を下ろす時は、めくった時と逆の順番で行います。まず一番内側の肌襦袢(裾よけ)を下ろし、次に長襦袢、最後に着物を下ろします。一気にバサッと下ろすのではなく、一枚ずつ丁寧に整えながら下ろすのがコツです。
特に長襦袢が着物の中で丸まっていないか確認しましょう。長襦袢がよれていると、歩いているうちに着物の裾から見えてしまうことがあります。手を入れて、シワを伸ばすように撫で下ろすと完璧ですね。
2. おはしょりのめくれを直すチェックポイント
裾をクリップで留めていた影響で、おはしょり(腰の部分の折り返し)がめくれ上がっていることがよくあります。着物を下ろした後、必ずおはしょりを手で撫でて整えましょう。
帯の下から指を入れて、左右にスッと引くとシワが取れます。背中側のおはしょりも忘れずにチェックしてくださいね。自分では見えにくい場所ですが、人からはよく見えるポイントなので要注意です。
3. 帯のたれがめくれていないか確認する
最後に、帯の「たれ」(お太鼓の下に出ている部分)が跳ね上がっていないか確認します。裾を持ち上げた時に一緒にめくれてしまい、そのまま気づかずに歩いている人が意外と多いのです。
手で触って、たれが真っ直ぐ下りているか確かめましょう。もし鏡があれば、後ろ姿全体をチェックするのがベストです。ここまで確認して初めて、トイレミッションコンプリートと言えますね。
- 肌襦袢(裾よけ)
- 長襦袢
- おはしょり
- 帯のたれ
手を洗う時に袖口を濡らさない工夫
個室から出た後、手を洗う時にも罠が潜んでいます。洋服なら袖をまくれば済みますが、着物の袖はそうはいきません。振袖や訪問着の長い袖口は、水栓に近づけるとすぐに濡れてしまいます。
「水も滴るいい女」とは言いますが、着物が濡れては台無しです。袖口を守りながら上品に手を洗うための、ちょっとした所作を身につけましょう。
1. たもとを脇や帯に挟んで固定する
手を洗う前に、必ず袖(たもと)の処理をします。振袖なら先ほどと同じように帯に挟むか、脇にしっかりと挟んで固定します。普通の着物でも、片手で袖口を押さえながら洗うのが基本です。
両手を同時に出して洗うのは避けましょう。片方の手で袖を押さえ、もう片方の手を洗う。これを交互に行うのが、着物での美しい手洗いの作法です。見た目も上品で、周りへの配慮も感じられますね。
2. 水が跳ねないように弱めに水を出す
蛇口の水勢が強いと、予期せぬ水跳ねで着物を汚してしまいます。水はチョロチョロと、弱めに出すのが鉄則です。自動水栓の場合は、手の位置を調整して水勢をコントロールしましょう。
また、手のひらを水栓に近づけすぎないことも大切です。水流が手に当たって跳ね返るのを防ぐため、低い位置で洗うように意識してください。慎重すぎるくらいがちょうど良いのです。
3. ハンカチですぐに拭ける準備をしておく
濡れた手を振ったり、ハンドドライヤーまで水滴を垂らしながら移動するのはNGです。洗う前にハンカチを取り出し、すぐに拭ける場所に置いておくか、帯に挟んでおきましょう。
洗ったらその場ですぐに拭く。このスピード感が、着物を水滴から守ります。吸水性の高いタオルハンカチなどがおすすめです。大判のハンカチなら、膝にかけて簡易的なエプロン代わりにも使えて便利ですよ。
トイレの失敗を防ぐための便利グッズ紹介
最後に、私が実際に使ってみて「これは使える!」と思った便利グッズを紹介します。なくても何とかなりますが、あると格段にトイレが楽になるアイテムたちです。
初心者の方こそ、道具の力を借りて不安を解消してほしいと思います。数千円で安心が買えるなら、安いものだと思いませんか?
1. 持ち運びに便利な着物クリップ
記事の中で何度も登場しましたが、やはり「着物クリップ」は最強の味方です。特におすすめなのは、小さくて軽い持ち運び用のタイプです。可愛い柄のものや、帯飾りのようにぶら下げられるタイプも販売されています。
100円ショップのクリップでも代用は可能ですが、ホールド力や生地への優しさを考えると、専用品には敵いません。一つ持っておけば、着付けの練習や食事の時のナプキン留めにも使えるので、損はないですよ。
2. 裾をまとめやすいペチコートやステテコ
最近は、トイレが楽になる機能性インナーも増えています。裾よけの代わりに履く「和装用ステテコ」や、裾をくるっとまとめて留められる機能がついた「トイレ用ペチコート」などが人気です。
これらを使えば、クリップを使わずに裾をサッと上げ下ろしできます。「クリップを忘れたらどうしよう」という不安からも解放されますね。頻繁に着物を着る予定があるなら、一着持っておくと世界が変わるかもしれません。
まとめ
着物でのトイレは、最初は誰もが緊張するものです。でも、「早めの行動」「事前の道具準備」「裾と袖の正しい処理」の3つを押さえておけば、恐れることは何もありません。
洋式トイレを選び、焦らず一枚ずつめくり、確実にクリップで留める。この一連の流れを一度シミュレーションしておくだけで、本番での心持ちが全く違ってきます。
トイレの不安がなくなれば、着物でのお出かけはもっと自由で楽しいものになります。美味しい食事も、長時間の観劇も、もう怖くありません。ぜひ次のお出かけでは、この記事の手順を思い出して、スマートに着物を楽しんでくださいね。あなたの着物ライフがより素敵なものになりますように!
