夏が近づくと楽しみなのが花火大会や夏祭りですよね。せっかくなら可愛い浴衣を着て出かけたいけれど、着付けが難しそうだと感じていませんか？そんな時に頼りになるのが、安くて種類も豊富なしまむらです。
しまむらの浴衣には、昔ながらの「一般的な浴衣」と、上下が分かれた「ワンピース浴衣（セパレート浴衣）」の2種類があります。この2つ、一体どちらを選べばいいのか迷ってしまう人も多いはずです。
そこで今回は、しまむらの浴衣とワンピース浴衣を徹底的に比較してみました。値段の安さや着付けの楽さ、着崩れのしにくさなど、実際に選ぶときに気になるポイントをわかりやすく解説します。
しまむらの浴衣とワンピース浴衣の違いとは？
しまむらの浴衣売り場に行くと、いろんな種類のパッケージが並んでいて驚くことがあります。どれも魅力的に見えますが、まずは構造の違いを知っておくことが大切です。ここを理解しておくと、自分に合うものがすぐに見つかりますよ。
1. 一般的な浴衣とセパレートタイプの構造の違い
一般的な浴衣は、一枚の長い布でできています。これを腰紐や伊達締めを使って、自分の身長に合わせて長さを調整しながら着るのが基本のスタイルです。昔ながらの着方ですね。
一方で、最近話題のセパレートタイプは、洋服のように上下が分かれています。上は羽織るだけの甚平のような形、下は巻きスカートやキャミソールワンピースのような形になっています。
2. しまむらで販売されている浴衣セットの特徴
しまむらの浴衣は、基本的に必要なものが揃った「セット販売」が主流です。浴衣本体だけでなく、帯や下駄が一緒になっているので、買ったその日にすぐ出かけられるのが嬉しいポイントですね。
特に最近のセットは「洗える素材」を使っているものが多くなっています。汗をかいても自宅の洗濯機で洗える機能性の高さは、しまむらならではの魅力と言えるでしょう。
3. それぞれのタイプがおすすめな人の傾向
どちらのタイプが良いかは、浴衣を着る目的や慣れによって変わってきます。自分はどちらのタイプに当てはまるか、ざっくり確認してみましょう。
- 一般的な浴衣がおすすめの人
- ワンピース浴衣がおすすめの人
一般的な浴衣は、本格的な着姿を楽しみたい人や、身長に合わせて細かく丈を調整したい人に向いています。着付けを習ったことがある人なら、こちらの方が馴染み深いかもしれません。
ワンピース浴衣は、とにかく着付けを時短したい人や、着崩れが心配な初心者さんにぴったりです。トイレや移動のストレスを減らしたいなら、迷わずこちらを選んでみてください。
どちらが安い？気になる値段の比較
やっぱり一番気になるのはお値段ですよね。しまむらは全体的にリーズナブルですが、タイプによって微妙に価格設定が異なります。どちらがお財布に優しいのか、その傾向を見ていきましょう。
1. 通常の浴衣セットの価格帯と内容
一般的な浴衣セットは、比較的安価に設定されていることが多いです。時期やコラボ商品かどうかに左右されますが、3,000円台から手に入ることも珍しくありません。
この価格で浴衣、帯、下駄の3点が揃うのは驚異的なコスパです。流行りの柄を毎年買い替えたいという人にとっては、非常にありがたい価格設定だと言えます。
2. ワンピース・セパレート浴衣の価格相場
ワンピース浴衣やセパレート浴衣は、構造が複雑なぶん、縫製に手間がかかっています。そのため、一般的な浴衣に比べると、定価が1,000円〜2,000円ほど高くなる傾向があります。
だいたい4,000円〜6,000円前後が相場と考えておくと良いでしょう。それでも、着付けの手間が省けるという「機能性」を考えれば、十分に安いと感じられるはずです。
3. コスパが良いのはどちらのタイプか
単純な「安さ」だけなら一般的な浴衣に軍配が上がります。しかし、「着る回数」や「活用の幅」まで考えると、評価が変わってくるかもしれません。
| 比較項目 | 一般的な浴衣 | ワンピース浴衣 |
|---|---|---|
| 価格の安さ | ◎（とても安い） | ◯（普通〜少し高め） |
| 着付け代 | 0円（要練習） | 0円（誰でも可能） |
| 普段使い | ✕（浴衣のみ） | △（下のワンピだけ使える場合も） |
美容室で着付けをお願いすると数千円かかることを思い出してください。ワンピース浴衣なら自分で簡単に着られるので、トータルの出費を抑えられるという考え方もできますね。
着付けが楽なのはどっち？手間の違い
「浴衣を着たいけど、着付けが面倒くさい」というのが一番の悩みではないでしょうか。このハードルをどれだけ下げられるかが、浴衣選びの大きなポイントになります。
1. 通常の浴衣を綺麗に着るために必要な工程
一般的な浴衣を綺麗に着るには、いくつかのステップが必要です。特に難しいのが「おはしょり」を作る工程で、ここで挫折してしまう人も少なくありません。
- 丈を決める
- 腰紐を結ぶ
- おはしょりを整える
- 衣紋を抜く
- 帯を結ぶ
これらの工程を、鏡を見ながら左右対称に行うのは結構な技術がいります。慣れていないと、汗だくになりながら30分以上格闘することになってしまいます。
2. ワンピース浴衣なら数分で終わる着付けの手順
ワンピース浴衣の最大の武器は、この着付け工程が圧倒的に少ないことです。洋服を着るのと同じ感覚なので、特別な練習はいりません。
- 下のワンピース（スカート）を履く
- 上の羽織を着る
- 帯を巻く
たったこれだけです。本当に5分もあれば完成してしまいます。出かける直前まで別のことをしていても、サッと着替えてすぐに出発できるのは大きなメリットです。
3. 初心者でも失敗しにくいのはどちらか
どう見ても、初心者さんにはワンピース浴衣の方が失敗しにくいです。「おはしょりがぐちゃぐちゃになる」「襟元が詰まって苦しい」といった、よくある失敗が構造上起こりにくいからです。
初めて浴衣に挑戦する学生さんや、久しぶりに着るという人は、無理をせずワンピースタイプを選ぶのが賢い選択かもしれません。ストレスなく当日を迎えられますよ。
着崩れしにくさと直しやすさの比較
お祭り会場は人も多いし、結構歩きますよね。時間が経つにつれて浴衣がデロデロになってしまうのは避けたいものです。キープ力にはどんな違いがあるのでしょうか。
1. 通常の浴衣が着崩れしてしまう主な原因
一般的な浴衣が着崩れる主な原因は、腰紐の締め方が緩いことや、歩幅が大きすぎることです。布が一枚で繋がっているため、足元の乱れがそのまま襟元の乱れに繋がってしまいます。
しゃがんだり手を上げたりする動作も要注意です。一度崩れてしまうと、構造を理解していない限り、元に戻すのがなかなか難しいのが難点です。
2. ワンピース浴衣が動いても崩れにくい理由
ワンピース浴衣は上下が分かれているため、足元の動きが上半身に影響しません。どれだけ大股で歩いても、下のスカートが動くだけで、襟元が崩れることはないのです。
この「動きの分離」こそが、長時間着ていても綺麗な状態をキープできる理由です。活発に動きたい日や、盆踊りなどで踊る予定がある場合には最強の味方になります。
3. 外出先で乱れた時の直しやすさの違い
もし外出先で乱れてしまった場合も、ワンピース浴衣なら簡単です。上着の裾をスカートの中にグイッと入れ直したり、帯の位置を少し直したりするだけで復活します。
一般的な浴衣だと、一度おはしょりを全部解いてやり直す必要がある場合もあります。混雑したトイレの鏡前でそれをやるのは、正直かなりハードルが高いですよね。
トイレや移動のしやすさはどう違う？
意外と見落としがちなのがトイレ問題です。浴衣を着てトイレに行くのは、想像以上に大変な作業になります。ここにも大きな違いがありました。
1. 裾が乱れにくいワンピース浴衣のメリット
ワンピース浴衣の下は、基本的にスカート構造になっています。そのため、普段スカートを履いている時と同じように、裾をまくり上げるだけで済みます。
用を足したあとも、スカートを下ろすだけで元通りです。裾が床について汚れてしまう心配も少なく、精神的にもかなり楽に過ごせます。
2. 通常の浴衣でトイレに行く際の注意点
一般的な浴衣の場合、幾重にも重なった長い裾を、順番にまくり上げて帯に挟むなどの工夫が必要です。これが慣れていないと、戻した時に裾の長さがバラバラになってしまいます。
「トイレに行ったら着崩れた」というのは、浴衣あるあるの一つです。トイレに行くのを我慢して体調を崩してしまっては元も子もないので、この差は重要です。
3. 長時間のイベントで疲れにくいのはどちらか
締め付け感の少なさで言えば、ワンピース浴衣の方が圧倒的に楽です。一般的な浴衣は、着崩れを防ぐために腰紐をしっかり締める必要がありますが、これが胃を圧迫して苦しくなる原因になります。
ワンピースタイプはスカートのゴムやボタンで止まっていることが多いので、お腹周りの締め付けが最小限で済みます。屋台でたくさん食べたいなら、お腹に優しい方を選ぶのが正解かもしれません。
デザインや種類の豊富さは？
機能性が良くても、デザインが可愛くないと着たくないですよね。しまむらのすごいところは、どちらのタイプもトレンドをしっかり押さえているところです。
1. しまむらならではのトレンド柄のラインナップ
しまむらの浴衣は、その年の流行色や柄をいち早く取り入れています。くすみカラーや大柄のフラワーモチーフなど、写真映えするデザインが豊富に揃っています。
売り場を見ていると、一般的な浴衣の方が若干デザインのバリエーションが多い印象を受けます。伝統的な柄からモダンな柄まで、選択肢の幅は広いです。
2. ワンピース浴衣に見られるデザインの特徴
以前は「子供っぽい」と思われがちだったワンピース浴衣ですが、最近は進化しています。一見すると普通の浴衣と全く見分けがつかないような、大人っぽいデザインも増えてきました。
生地の質感も向上しており、安っぽさはほとんど感じられません。「楽して可愛く」が完全に実現できるようになっています。
3. 人気インフルエンサーコラボ商品の傾向
しまむらといえば、人気インフルエンサーとのコラボ商品が大人気です。てらさんやプチプラのあやさんなど、有名な方とのコラボ浴衣は毎年争奪戦になります。
こうしたコラボ商品は、消費者の声を反映して「着やすさ」を重視する傾向があります。そのため、あえてセパレートタイプで可愛い柄を出してくることも多いですね。
セットに含まれる帯や小物の違い
浴衣の印象を大きく変えるのが「帯」です。自分で結ぶのは難しいですが、しまむらのセットには初心者に優しい工夫がされています。
1. 自分で結ぶタイプと作り帯の違い
一般的な浴衣セットには、通常の帯が入っていることもあれば、「作り帯」が入っていることもあります。作り帯とは、すでにリボンの形が完成していて、胴に巻いて差し込むだけの便利な帯です。
しまむらでは、パッケージに「作り帯付き」と大きく書いてあることが多いので、購入前によく確認しましょう。
2. ワンピース浴衣に付属している帯の特徴
ワンピース浴衣の場合、はじめから「しわ兵児帯（へこおび）」のような、柔らかくて結びやすい帯がセットになっていることが多いです。これは蝶々結びをするだけで可愛くなる優れものです。
カチッとした形を作る必要がないので、ふわっと巻くだけで今っぽい雰囲気が出せます。帯結びの技術が全くなくても大丈夫なのが嬉しいですね。
3. 下駄や腰紐などがセットになっているか
セット内容には注意が必要です。基本的に下駄はセットに含まれていますが、腰紐などの着付け小物は別売りの場合があります。
- 浴衣
- 帯
- 下駄
この3点セットが基本です。ワンピース浴衣なら腰紐が不要なケースが多いですが、一般的な浴衣を買う場合は、腰紐が2〜3本別途必要になることを覚えておきましょう。
自分に合うサイズを選ぶポイント
通販で買う時も、店頭で選ぶ時も、サイズ選びは重要です。洋服と違ってS・M・Lだけではない選び方のコツがあります。
1. 身長に合わせた着丈の選び方
一般的な浴衣には「適応身長」が記載されています。ただ、おはしょりで長さを調節できるので、多少身長が高くても低くても、着付けの技術でカバーできるのが特徴です。
自分の身長プラスマイナス5〜10cmくらいなら問題なく着られます。この融通の利きやすさは、伝統的な浴衣のメリットですね。
2. ワンピース浴衣のサイズ展開と調整方法
ワンピース浴衣は、スカート丈が決まってしまっているので、身長によっては短すぎたり長すぎたりすることがあります。ここが一番の注意点です。
肩紐で多少の長さ調整ができるキャミワンピタイプもありますが、基本的には試着するか、パッケージの対応身長を厳守することをおすすめします。くるぶしが見えすぎると、少し子供っぽい印象になってしまいます。
3. 試着ができない場合の確認ポイント
しまむらでは試着ができない場合や、パッケージを開けられないこともあります。そんな時は、パッケージの裏面にあるサイズ表をしっかり読み込みましょう。
特に「身丈（みたけ）」という数字をチェックしてください。これを自分の体に合わせてメジャーで測ってみると、どのくらいの長さになるかイメージしやすくなります。
しまむらで浴衣をお得に買うタイミング
欲しいと思った時に売り切れていたら悲しいですよね。しまむらの浴衣商戦は意外と早く始まります。ベストなタイミングを逃さないようにしましょう。
1. 新作が店頭に並び始める時期
だいたいゴールデンウィーク明けくらいから、少しずつ浴衣コーナーができ始めます。まだ種類は少ないですが、早めにチェックしておくと今年のトレンドがわかります。
ネットのオンラインストアでも予約販売が始まる時期です。絶対に欲しいコラボ商品がある場合は、この時期からアンテナを張っておく必要があります。
2. 種類が最も豊富に揃うタイミング
一番品揃えが良いのは、6月下旬から7月上旬にかけてです。本格的な夏祭りシーズンの直前ですね。この時期に行けば、色も柄も選び放題です。
ただし、人気の柄はすぐにサイズ欠けしてしまいます。「いいな」と思ったら、その場で確保しないと次に来た時にはない、なんてこともしまむらではよくある話です。
3. セールで安くなる時期はあるか
お盆を過ぎると、浴衣は一気に値下げされます。時には半額以下になることも。来年のために買っておくなら、この時期が一番お得です。
ただ、この時期には人気の柄はほとんど残っていません。残り物には福がある精神で探すか、部屋着として割り切って買うなら最高のタイミングと言えるでしょう。
まとめ：自分に合った浴衣で夏を楽しもう
しまむらの浴衣とワンピース浴衣、それぞれの良さが見えてきましたね。どちらも一長一短ありますが、自分の優先順位に合わせて選べば失敗することはありません。
本格的な着姿を楽しみたいなら一般的な浴衣、とにかく楽に涼しく過ごしたいならワンピース浴衣がおすすめです。値段の差もそこまで大きくないので、今まで着たことがないタイプに挑戦してみるのも面白いかもしれません。
今年の夏は一度きりです。着付けの心配や着崩れの不安を解消して、心からお祭りを楽しめる一着をぜひ見つけてください。素敵な浴衣姿で、最高の思い出が作れますように！
