「さが美の着物は素敵だけれど、勧誘がしつこいという噂を聞いて不安」と感じている方は多いのではないでしょうか。ショッピングモールなどで見かける身近なお店だからこそ、気軽に入っていいものか迷ってしまいますよね。実は、着物業界特有の接客スタイルが「しつこい」と感じられる原因になっていることがよくあります。
さが美に限らず、着物屋さんの評判にはどうしても「押し売り」や「電話勧誘」といったネガティブな言葉がつきまといがちです。しかし、お店側の事情や上手な断り方を知っておけば、必要以上に怖がることはありません。この記事では、さが美の着物販売の実態と、もしもの時の対処法について、着物のプロの視点からわかりやすく解説していきます。
さが美の勧誘が「しつこい」と感じてしまう瞬間とは？
さが美を利用したことがある人の中には、店員さんの熱心なアプローチに戸惑ってしまうケースがあるようです。特に、一度お店を訪れた後の対応に「しつこい」と感じるパターンが多いのかもしれません。ここでは、よくある具体的なシチュエーションを見ていきましょう。
お店に行った後に電話が何度もかかってくる
アンケートに答えたり会員カードを作ったりすると、その後頻繁に電話がかかってくることがあります。これが「しつこい」と感じる一番の原因になっているようです。
電話がかかってくる主なタイミングは以下の通りです。
- 展示会やイベントの案内
- 着物のお手入れキャンペーンのお知らせ
- 季節ごとの挨拶や来店のお礼
お店側としては親切心のつもりでも、忙しい時に何度も電話が来ると負担に感じてしまいますよね。「今は必要ないです」と伝えても、しばらくするとまたかかってくることがあるため、対応に困ってしまう方も少なくありません。
無料プレゼントやキャンペーンの案内が多い
「来店するだけで和小物をプレゼント」といったハガキやDMが頻繁に届くこともあります。お得な情報ではあるのですが、あまりに量が多いと少し引いてしまうかもしれません。
こうした案内には、以下のような特徴があります。
- 「特別ご招待会」などの限定感を強調したタイトル
- 来店予約をするだけで特典がもらえる仕組み
- 期間限定の大幅割引セールの告知
「タダほど怖いものはない」という言葉があるように、無料プレゼントを受け取りに行ったら、高額な着物を勧められるのではないかと警戒してしまうのも無理はありません。実際に、こうしたキャンペーンが集客のきっかけになっているのは事実です。
「見るだけ」のつもりなのに長く引き止められる
ショッピングのついでにふらっと立ち寄っただけなのに、なかなか帰してもらえないという経験はありませんか。店員さんが次々と商品を持ってきて、試着を勧められることがあります。
引き止められやすい状況にはパターンがあります。
- 店員さんと目が合って話しかけられた時
- 店頭のワゴン商品を手に取って見ている時
- 「どんなお着物をお持ちですか？」と聞かれて答えた時
着物を体に当てて見せてくれる「着装」が始まると、そこから商談モードに入ってしまうことが多いのです。断るタイミングを逃してズルズルと話を聞いてしまうと、気づけば1時間以上経っていた、なんてことも珍しくありません。
なぜ何度も電話や案内が来るの？お店側の事情
私たち客側からすると「しつこい」と感じる勧誘も、お店側にはそれなりの理由があるようです。決して悪意があるわけではなく、着物業界ならではの商習慣や仕組みが関係しています。相手の事情を少し知っておくと、冷静に対応できるようになるかもしれません。
着物業界ならではの「担当者」という仕組み
多くの呉服店では、お客様一人ひとりに専任の担当者がつくシステムをとっています。美容室の指名制度に似ていますが、着物屋の場合はもっと密接な関係を築こうとします。
担当制の特徴は以下の通りです。
- 顧客の好みや手持ちの着物を把握している
- イベントへの動員や売上の目標を個人で持っている
- 長い付き合いを前提とした接客を行う
担当者さんにとっては、自分の顧客にこまめに連絡を取ることが仕事の一部なのです。そのため、しばらく来店がないと「お元気ですか？」と電話をかけることが習慣になっています。これが熱心さと受け取られるか、しつこさと受け取られるかの分かれ目になります。
お客さんに親しみを持ってもらいたいという熱意
着物は洋服と違って、頻繁に購入するものではありません。だからこそ、お店側は「着物のことなら何でも相談できる相手」になろうと必死になります。
店員さんが考えていることは、大体このような感じです。
- 着物の良さをもっと知ってほしい
- お客さんと仲良くなって信頼関係を築きたい
- 良い商品を提案して喜んでもらいたい
時にはその熱意が空回りしてしまい、押しつけがましく感じられてしまうことがあります。「あなたに似合うものを一生懸命選んだんです」と言われると、断るのが申し訳なく感じてしまいますよね。この感情的な結びつきが、着物販売の難しいところです。
お店ごとの目標や時期による販売のタイミング
さが美のような大手チェーン店では、店舗ごとに月間の売上目標などが設定されていることが一般的です。特に決算期や大きな展示会の前などは、目標達成のために勧誘が熱くなる傾向があります。
勧誘が強まりやすい時期は決まっています。
- 3月や9月の決算期および半期決算
- 成人式の振袖商戦が本格化する時期
- 定期的に開催される大規模な展示会の直前
この時期にお店に行くと、普段よりも強いセールストークを受ける可能性が高くなります。逆に言えば、このタイミングを避けるか、あらかじめ心構えをしておけば、ペースを乱されずに済むかもしれません。
気をつけて！「クリーニング」や「無料点検」がきっかけになる場合
着物のお手入れキャンペーンは、お店に行く良いきっかけになります。しかし、これが新たな販売への入り口になっていることも少なくありません。「クリーニングをお願いしただけなのに」とならないよう、注意点を知っておきましょう。
安い料金でクリーニングを受け付けている理由
「丸洗い2,000円」などの格安料金でクリーニングを受け付けている広告を見かけることがあります。相場よりかなり安い料金設定には、やはり理由があると考えたほうがよいでしょう。
お店側の狙いは主に以下の点です。
- 久しぶりに来店してもらうきっかけ作り
- 手持ちの着物を見せてもらい、好みを把握する
- 次の着物を提案するチャンスを作る
安くクリーニングを引き受けることで、お客様との接点を作ろうとしているのです。もちろん、純粋にお得に利用できるなら良いのですが、その裏には「販売の機会を作りたい」という意図があることを頭の片隅に置いておくことが大切です。
出来上がりを取りに行った時の会話の流れ
クリーニングに出した着物を受け取りに行く時は、特に注意が必要です。着物がきれいになったことを確認する流れで、自然と新しい商品の提案が始まることが多いからです。
よくある会話の流れはこのような感じです。
- きれいになった着物を広げて一緒に確認する
- 「この着物に合う帯が入荷したんですよ」と紹介される
- 「一度合わせてみるだけ」とコーディネートが始まる
自分の着物にぴったり合う帯や小物を提案されると、つい欲しくなってしまうのが人情です。手持ちの着物を活用したいという気持ちに寄り添った提案なので、断るのが難しくなるのがこのパターンの特徴です。
「ついでに」と他の着物や帯を勧められた時の対応
クリーニングの受け取りだけが目的の場合は、強い意志を持って対応することが大切です。曖昧な態度をとっていると、話がどんどん進んでしまいます。
おすすめの対応方法は以下の通りです。
- 「今日は受け取りだけです」と最初に伝える
- 時間がないことをアピールする
- 商品を勧められても「今は必要ありません」と即答する
「素敵な帯ですね」などと褒めてしまうと、相手は脈ありだと判断してしまいます。必要ない時は、商品には極力触れず、事務的に受け取りを済ませてお店を出るのが一番の対処法です。
展示会やイベントで店員さんに囲まれてしまう不安
着物屋さんといえば、豪華な展示会や作家展などのイベントがつきものです。普段見られない素晴らしい着物が見られる一方で、独特の雰囲気に圧倒されてしまうこともあります。特に「囲み営業」と呼ばれる状況には注意が必要です。
作家さんや問屋さんが来店する日の雰囲気
イベント時には、着物作家さんや問屋の担当者が店舗に来ていることがあります。彼らは販売のプロフェッショナルであり、商品に対する情熱も並外れています。
イベント時の店内は、普段とは違う空気が流れています。
- 特別な商品を並べたコーナーが作られている
- 作家さんが直接商品の説明をしてくれる
- 店員さんのテンションがいつもより高い
作家さんから直接「この作品にはこんな思いを込めました」と説明されると、感動して断りづらくなってしまいます。これは「権威性」を利用した販売手法の一つでもあるので、冷静さを保つことが重要です。
「一度着てみるだけ」から断りづらくなるパターン
「見るだけ、着るだけでいいから」という言葉に乗せられて試着すると、そこから逃れるのが難しくなります。着物を着せてもらうと、自分では簡単に脱げないため、相手のペースに巻き込まれやすくなるのです。
試着から購入への流れは以下のようになります。
- 鏡の前に立たせて、周りの店員さんが褒めちぎる
- 電卓を叩いて「今日ならここまで頑張れます」と価格交渉が始まる
- 店長さんが出てきて「特別価格」を提示される
着物を着た状態では、物理的にも心理的にも拘束された状態になります。「脱がせてください」とはっきり言える勇気がないと、契約するまで帰れないような雰囲気に飲み込まれてしまうかもしれません。
複数のスタッフに囲まれた時の逃げ道
展示会などで最も怖いのが、担当者だけでなく、作家さんや店長など複数のスタッフに囲まれてしまう状況です。四方八方から説得されると、思考停止してしまいがちです。
囲まれてしまった時の対処法をご紹介します。
- トイレに行くふりをして一度その場を離れる
- 「主人（家族）に相談しないと決められない」と繰り返す
- 携帯電話が鳴ったふりをして会話を中断する
その場の空気を壊してでも、一度冷静になる時間を作ることが大切です。多勢に無勢の状況では、まともな判断ができなくなって当然です。物理的に距離を取ることで、リセットを図りましょう。
しつこい電話やダイレクトメールを止めてもらう方法
もうこれ以上、電話や案内を受け取りたくないと思った時は、お店にはっきり伝える必要があります。我慢して無視し続けるよりも、一度きちんと断りを入れる方が、お互いにとってストレスがなくなります。
電話口で伝えるべき「はっきりとした」言葉
電話がかかってきた時に、曖昧な返事をしていませんか。「今は忙しいので」という断り方だと、「また時間を改めてかけよう」と思われてしまいます。
効果的な断りのフレーズは以下の通りです。
- 「今後、着物を買う予定はありません」
- 「電話での勧誘はすべてお断りしています」
- 「リストから私の電話番号を削除してください」
相手に期待を持たせないことがポイントです。「勧誘不要」の意思表示をした顧客に対して、さらに勧誘を続けることは法律（特定商取引法）でも禁止されています。毅然とした態度で伝えれば、お店側もそれ以上無理強いはできません。
「もう買いません」と伝える勇気の出し方
担当者さんと顔なじみになっていると、きっぱり断るのは気が引けるかもしれません。「せっかく良くしてくれたのに」という情が湧いてくることもあるでしょう。
勇気を出すための考え方を整理しましょう。
- 断ることは悪いことではないと自分に言い聞かせる
- 曖昧な態度は、かえって相手の時間を奪うことになると考える
- 自分の生活や家計を守れるのは自分だけだと自覚する
相手はビジネスとして連絡をしてきているのですから、こちらもビジネスライクに対応して問題ありません。「良いお付き合いをありがとうございました」と感謝を伝えつつ、線引きをすることは、大人のマナーでもあります。
ダイレクトメールの送付を停止してもらう手順
郵便ポストに届く大量のダイレクトメールも、処分するのが面倒ですよね。これも簡単な手続きで止めることができます。
DM停止の手順は以下の通りです。
- 届いたDMに記載されている連絡先に電話する
- 「DMの発送を停止してください」と伝える
- 会員カードを持っている場合は退会の旨も伝える
電話をするのが億劫な場合は、届いたDMに「受取拒否」と赤字で書いてポストに投函する方法もありますが、お店に直接電話をしてデータ自体を削除してもらうのが最も確実です。一度連絡すれば、驚くほどすっぱりと届かなくなります。
お店で勧誘された時に使える「魔法の断り文句」
お店で商品を勧められた時、どう断れば角が立たずに済むでしょうか。実は「お金がない」という断り方は、あまりおすすめできません。相手もプロなので、切り返しトークを用意しているからです。
「お金がない」は逆効果？ローンを勧められない返し方
「お金がない」と言うと、「分割払いなら月々数千円ですよ」とローンを提案されてしまいます。あるいは「ボーナス払いもできます」と食い下がられる可能性が高いです。
お金を理由にするリスクは以下の点です。
- 支払いの先延ばしプランを提案される
- 「着物は資産になる」といった説得をされる
- 金銭事情に踏み込んだ話をされてしまう
これらを避けるためには、金銭的な理由ではなく、もっと根本的な理由で断るのが賢明です。「必要ない」「欲しくない」という意思を示すことが重要になってきます。
家族や親戚を理由にするとスムーズに断れる
最も効果的で、店員さんも引き下がりやすいのが「家族」を理由にすることです。特に決定権が自分にないように見せると、スムーズに断れます。
使えるフレーズの例をご紹介します。
- 「夫（妻）に相談せずに買うと怒られるんです」
- 「母から着物を譲り受ける予定があるんです」
- 「親戚に呉服屋がいるので、他では買えません」
特に「親戚に呉服屋がいる」というのは強力です。同業者とのトラブルを避けたい心理が働くため、それ以上強く勧められることはまずありません。嘘も方便として、覚えておくと便利なフレーズです。
「今日は時間がない」と言ってすぐに帰るテクニック
長引く商談を避けるためには、時間の制限を設けるのが一番です。お店に入った瞬間や、話が長くなりそうな予感がした時に、先手を打っておきましょう。
時間がないことをアピールする方法です。
- 「この後、待ち合わせがあるんです」と時計を見る
- 「あと10分しか時間がないのですが」と最初に宣言する
- 「そろそろ行かないと」と席を立つ動作をする
物理的に時間がない人に対して、無理やり引き止めることはできません。「また今度ゆっくり」と言い残して、颯爽と立ち去りましょう。一度座ってしまうと立ち上がるのが大変なので、なるべく立ったまま話を聞くのもポイントです。
もし契約してしまっても大丈夫！クーリングオフの活用
もし、その場の雰囲気に流されて契約してしまっても、諦める必要はありません。私たち消費者には「クーリングオフ」という強い味方がついています。冷静になって「やっぱりやめたい」と思ったら、すぐに手続きをしましょう。
契約してから8日以内なら無条件で解約できる
訪問販売や電話勧誘販売だけでなく、展示会などの店舗外取引や、キャッチセールス的な方法で店舗に連れて行かれた場合も、クーリングオフの対象になることがあります。
クーリングオフの基本ルールは以下の通りです。
- 契約書面を受け取った日を含めて8日以内であること
- 書面（ハガキなど）または電磁的記録（メールなど）で通知すること
- 理由を告げる必要はなく、無条件で解約できる
お店で普通に買い物をした場合は原則対象外ですが、展示会会場など「店舗外」での契約や、アポイントメントセールス（呼び出し販売）に該当する場合は適用される可能性が高いです。契約書をよく確認してみましょう。
クーリングオフができる条件とできない条件
すべての契約がキャンセルできるわけではありません。クーリングオフができるかどうかは、契約した状況によります。
クーリングオフが適用されにくいケースです。
- 自分の意思でお店に行き、通常の取引として購入した場合
- 総額が3,000円未満の現金取引の場合
- すでに商品を使用してしまった場合（消耗品など）
ただし、着物は消耗品ではないため、袖を通しただけなら返品可能なケースが多いです。また、強引な勧誘や嘘の説明があった場合は、8日を過ぎていても契約を取り消せる場合があります。
自分だけで手続きするのが不安な時の相談先
自分一人でお店と交渉するのは不安ですし、専門的な知識がないと判断が難しいこともあります。そんな時は、迷わず専門家に相談しましょう。
頼りになる相談窓口はこちらです。
- 「188（いやや）」番（消費者ホットライン）
- 最寄りの消費生活センター
- 法律事務所の無料相談
消費者ホットラインに電話をかければ、専門の相談員さんが対処法をアドバイスしてくれます。クーリングオフの通知書の書き方なども丁寧に教えてくれるので、一人で悩まずに早めに相談することをおすすめします。
さが美を「賢く」利用している人の特徴
ここまで対処法をお話ししてきましたが、さが美を上手に利用して、着物ライフを楽しんでいる人もたくさんいます。彼らはどのようにしてお店と付き合っているのでしょうか。そこには、良い距離感を保つコツがあります。
必要な時だけ利用して、いらない時はすぐに断る
賢い利用者は、自分の中に明確な基準を持っています。「必要なものは買う、不要なものは買わない」というシンプルなルールを徹底しているのです。
このようなスタンスで利用しています。
- 小物のセールや着付け教室など、メリットのあるサービスだけ活用する
- 勧められても「今は間に合っています」と笑顔でかわせる
- お店側に主導権を渡さず、自分のペースで買い物をする
「断ったら悪い」という罪悪感を持たないことが大切です。お店にとっても、はっきり意思表示をしてくれるお客様の方が、実は付き合いやすいものなのです。
担当者さんと程よい距離感を保っている
良い担当者さんと出会えれば、着物の知識を教えてもらったり、コーディネートの相談に乗ってもらったりと、心強いパートナーになります。
良好な関係を築くためのポイントです。
- 個人的な連絡先は教えず、連絡はお店の営業時間内にする
- 馴れ合いになりすぎず、あくまで店員と客という線を引く
- 自分の予算や好みを最初に伝えておく
ドライすぎず、ウェットすぎず。大人の距離感を保つことで、勧誘のストレスを感じることなく、必要なサポートだけを受けられるようになります。
自分の好みをはっきり伝えて主導権を握る
着物に詳しい、あるいは自分の好みがはっきりしているお客様には、店員さんも無理な押し売りはしにくくなります。
主導権を握るための振る舞い方です。
- 「こういう色の帯を探しています」と具体的に伝える
- 自分の好みじゃないものは「好きではありません」とはっきり言う
- 知識がなくとも、自分の感性を信じて堂々とする
「私はこれが好き」という軸があれば、店員さんの言葉に惑わされることはありません。自信を持って選ぶ姿勢が、結果として自分を守ることにつながります。
着物初心者さんが安心して買い物をするためのポイント
最後に、これから初めて着物屋さんに行くという方に向けて、安心して買い物をするための心構えをお伝えします。準備さえしておけば、怖いことは何もありません。
一人で行かずに家族や詳しい友人と行く
着物屋さんに一人で行くのは、初心者にとってはハードルが高いものです。できれば、心強い味方と一緒に来店することをおすすめします。
同伴者がいるメリットは大きいです。
- 客観的な意見を言ってくれる
- 店員さんのトークを遮ってくれる
- 「そろそろ帰ろう」と言い出すきっかけを作れる
特に、着物に詳しい友人がいれば、商品の良し悪しや価格の妥当性も判断してもらえます。もし詳しい人がいなければ、家族についてきてもらうだけでも十分な抑止力になります。
予算を最初に伝えてそれ以上は見ないようにする
予算オーバーの買い物を防ぐためには、最初が肝心です。お店に入る時や、商品を見る前に、はっきりと予算を伝えてしまいましょう。
予算を伝える時のコツです。
- 「今日は小物だけで、予算は5,000円です」と具体的に言う
- 「高いものを見せられても買えません」と先に釘を刺す
- 予算を超える商品を勧められたら「予算外です」と即座に断る
プロの店員さんなら、予算内で最良の提案をしてくれるはずです。それでも無理に高いものを勧めてくるようなら、そのお店とは縁がなかったと思って立ち去れば良いのです。
「今日は絶対に買わない」と決めてからお店に入る
ウィンドウショッピングや下見の場合は、「今日は財布を開かない」という固い決意を持って行くことが最強の防御策です。
心に決めておくべきことです。
- クレジットカードは家に置いていく（または出さない）
- 「今日は下見に来ました」と最初に宣言する
- どんなに気に入っても「一晩考えます」と言って持ち帰る
その場のテンションで即決するのは危険です。一度家に帰って冷静になっても、まだ欲しいと思えるなら、それは本当に必要なものです。一晩置くことで、後悔のない買い物ができます。
おわりに
さが美の評判にある「しつこい」という声は、着物業界全体の商習慣や、熱心すぎる接客が裏目に出た結果と言えるかもしれません。しかし、その背景にある事情や、適切な対処法を知っていれば、過度に恐れる必要はありません。
大切なのは、「いらない時は断る」という勇気と、「自分のペースを守る」という意識です。着物は本来、私たちの生活を豊かにし、心を華やかにしてくれる素晴らしいものです。勧誘の不安に振り回されず、賢くお店と付き合いながら、素敵な着物ライフを楽しんでくださいね。この記事が、あなたの不安を少しでも解消し、安心して着物を楽しむための一助になれば嬉しいです。
