着物の持ち運びに便利!風呂敷での包み方とシワにならない畳み方を解説

結婚式やお稽古事など、着物を着る機会は意外と多いものです。そんな時、一番頭を悩ませるのが「どうやって持っていくか」ではないでしょうか。せっかく綺麗に準備した着物も、移動中にシワになってしまっては台無しです。そこで活躍するのが、昔ながらの知恵が詰まった「風呂敷」です。

風呂敷を使った着物の持ち運びには、実はたくさんのメリットがあります。専用のバッグがなくても、手持ちの風呂敷一枚あれば、シワを防ぎながらスマートに移動できるのです。この記事では、初心者の方でも簡単にできる風呂敷での包み方と、シワにならない畳み方を詳しく解説します。大切な着物を守るためのコツを一緒に見ていきましょう。

目次

着物の持ち運びに風呂敷が選ばれる理由とは?

着物を運ぶための道具といえば着物バッグが思い浮かぶかもしれません。しかし、着物に慣れている人ほど、実は風呂敷を愛用していることが多いのです。なぜ、あえてアナログな風呂敷が選ばれているのでしょうか。

その理由は、単なる懐かしさだけではありません。風呂敷には、現代のライフスタイルにも通じる合理的なメリットがたくさん詰まっているからです。まずは、その魅力的な理由を紐解いていきましょう。

1. 形が自由に変えられるため収納場所に困らない

風呂敷の最大の魅力は、なんといってもその柔軟性にあります。カッチリとしたバッグとは違い、中身の形に合わせて布が自在に変化してくれます。

  • 着物一式
  • 着物だけ
  • 小物類

このように、包むものが変わっても、風呂敷ならピタリと寄り添って包み込むことができます。隙間ができないので、運んでいる最中に中で荷物が動いてしまう心配もありません。このフィット感こそが、着物を安定して運べる秘訣なのです。

2. 軽量でかさばらないため移動の負担が少ない

着物一式というのは、想像以上に重たいものです。着物、帯、長襦袢、そして草履や小物まで合わせると、数キログラムになることも珍しくありません。

ここに重たいバッグ自体の重量が加わると、移動だけで疲れてしまいますよね。その点、風呂敷は布一枚分の重さしかありません。

余計な重さを足さずに済むので、腕や肩への負担を最小限に抑えられます。特に電車やバスでの移動が多い場合、この軽さは大きな助けになるはずです。

3. 使用後は小さく畳めるため荷物が減る

目的地に着いて着物に着替えた後、困るのが「空になったバッグの置き場所」です。大きな着物バッグは、更衣室のロッカーに入りきらないこともあります。

そんな時も風呂敷なら心配無用です。使い終わったらパタパタと畳んでしまえば、ハンドバッグにも収まるハンカチサイズに変身します。

荷物を預ける際もスペースを取らないので、狭いクロークでも気兼ねなく預けられます。帰りの荷物が減るというだけでも、風呂敷を選ぶ価値は大いにあります。

持ち運びに適した風呂敷のサイズと素材の選び方

「家にある風呂敷を使ってみよう」と思っても、サイズが小さすぎて包めなかった経験はありませんか。実はお弁当を包むような小ぶりのものでは、着物を包むことはできません。

着物を安全に運ぶためには、適切なサイズと素材選びが重要です。ここでは、失敗しない風呂敷の選び方のポイントをご紹介します。

1. 着物を包むなら「三巾(約100cm)」以上を選ぶ

着物をたとう紙(着物を包む紙)ごと包む場合、一般的なハンカチサイズでは全く足りません。必ずサイズを確認してから用意しましょう。

  • 二四巾(約90cm)
  • 三巾(約105cm)
  • 四巾(約128cm)

目安として、「三巾(みはば)」と呼ばれる約100cm以上のサイズが最低限必要です。

もし着物一式に加えて草履やバッグまでひとまとめにしたい場合は、さらに大きな「四巾(よはば)」や「大風呂敷」と呼ばれる120cm〜150cmクラスがあると安心です。大は小を兼ねるので、迷ったら大きめを選んでおくと良いでしょう。

2. 滑りにくく結びやすい「綿」や「ちりめん」素材の特徴

風呂敷の素材には、絹、綿、ポリエステルなど様々な種類があります。持ち運びのしやすさを重視するなら、滑りにくい素材を選ぶのが正解です。

特におすすめなのが「綿(コットン)」素材です。摩擦があるため結び目が解けにくく、初心者でもしっかりと結ぶことができます。

また、表面に凹凸がある「ちりめん」もおすすめです。高級感があり、着物との相性も抜群です。ツルツルとしたサテンのような生地は、運んでいる最中に結び目が緩んでくることがあるので、慣れるまでは避けたほうが無難です。

3. 雨の日でも安心できる撥水加工の有無を確認する

着物にとって、湿気や水濡れは大敵です。もし移動中に急な雨に降られてしまったら、と考えると不安になりますよね。

そこでおすすめなのが、撥水(はっすい)加工が施された風呂敷です。最近では、水を弾く加工がされたポリエステル製の風呂敷も多く販売されています。

これなら、多少の雨なら着物まで染み込むのを防いでくれます。万が一の水濡れリスクを減らすためにも、一枚持っておくと心強いアイテムです。

着物をシワにしないための基本「本だたみ」の手順

着物を運ぶ際、最も避けたいのが「畳みジワ」です。変な場所に折り目がついてしまうと、着た時に目立ってしまい、せっかくの装いが台無しになってしまいます。

これを防ぐための基本が「本だたみ(ほんだたみ)」です。これは収納時にも使われる最も正式な畳み方で、着物の縫い目を守る役割もあります。

1. 広い場所を確保して着物を裏向きに広げる

まずは、着物を広げられる十分なスペースを確保しましょう。畳やカーペットの上など、平らで清潔な場所を選んでください。

  • 畳2畳分ほどのスペース
  • 汚れや糸くずがないか確認
  • 衣装敷きがあれば敷く

準備ができたら、着物の裾(すそ)を左側にし、裏地が見えるように広げます。狭い場所で無理に畳もうとすると、生地が歪んでシワの原因になるので注意が必要です。

2. 縫い目に沿って正確に折り目をつける

本だたみの最大のポイントは、「縫い目通りに畳む」ことです。着物は直線裁断で作られているため、縫い目に沿えば自然と平らになるようにできています。

脇縫い線や背縫い線など、あらかじめ決まっているラインに合わせて折っていきます。ここで自己流に折ってしまうと、新たなシワを作ることになります。

手で優しく撫でるようにして空気を抜きながら、縫い目同士をピタリと重ねていきましょう。この一手間が、美しい仕上がりにつながります。

3. 襟(えり)や袖(そで)の重なりを整えて平らにする

最後に襟部分と袖を畳みます。特に襟元は生地が重なり合って厚みが出る部分なので、丁寧に整える必要があります。

  • 襟の先を内側に折る
  • 左右の襟を綺麗に重ねる
  • 袖を身頃の上に折り返す

これらが浮き上がらないように、手で押さえて平らにします。全体が長方形の板のようになっていれば成功です。厚みが均一になるように意識すると、持ち運びの際も安定します。

短時間の持ち運びに便利な「袖だたみ」の方法とは?

「本だたみ」は丁寧ですが、外出先や狭い場所では少しハードルが高いかもしれません。そんな時に役立つのが、簡易的な「袖だたみ(そでだたみ)」です。

美容院への移動や、着付け教室へ持っていく時など、短時間の移動であればこの方法で十分です。サッと畳めてシワにもなりにくい、便利なテクニックです。

1. 左右の袖を合わせて背中心で折るだけの簡単な手順

袖だたみは、洋服を畳む感覚に近い方法です。着物を広げるスペースがなくても、立ったままでも畳むことができます。

まず、着物の背中の中心(背縫い)を外側にして、二つ折りにします。左右の袖同士をピッタリと合わせるイメージです。

これだけで、着物の幅が半分になります。本だたみのように細かい縫い目を気にする必要がないので、慣れれば1分もかからずに完了します。

2. 丈を折り返してコンパクトにする際のポイント

左右を合わせたら、次は長さを調整します。持ち運びやすいサイズになるように、丈を折り畳んでいきます。

  • 裾を持って腰の位置まで上げる
  • さらに半分に折る
  • 袖を身頃の上に重ねる

この時、折り目が強くなりすぎないように、ふんわりと畳むのがコツです。ギュッと押し付けてしまうと、折りジワの原因になります。

3. 柔らかい素材の着物に適している理由

袖だたみは、特に柔らかい素材の着物や、飾りのついた着物に向いています。刺繍や箔(はく)などの装飾がある場合、本だたみだと折り目で傷めてしまうことがあるからです。

また、襦袢(じゅばん)などもこの畳み方で問題ありません。生地へのストレスが少ない畳み方なので、一時的な保管や移動の際には積極的に使ってみてください。

畳んだ着物をさらに守る便利アイテムの使い方

着物を畳んだだけでは、まだ安心できません。移動中はどうしても振動や圧力がかかるため、それらから着物を守るガード役が必要です。

家にある身近なアイテムや、専用のグッズをプラスするだけで、シワのリスクは格段に下がります。ちょっとした工夫ですが、効果は絶大です。

1. 型崩れを防ぐ「帯」や「厚紙」を芯にする方法

畳んだ着物は、柔らかい状態なので、持ち上げると真ん中から折れ曲がってしまいがちです。これを防ぐために「芯」を入れましょう。

おすすめは、畳んだ着物の間に帯や帯板を挟むことです。または、クリーニングの際についてくる大きめの厚紙や台紙を活用するのも良いアイデアです。

  • 着物の間に挟む
  • 一番下に敷く

こうして芯を作ることで、着物全体が安定し、持ち運んでも形が崩れにくくなります。本のような状態にして運ぶイメージを持つと分かりやすいでしょう。

2. 湿気や汚れから守る「たとう紙」の正しい活用法

着物を畳んだら、そのまま風呂敷に入れるのではなく、必ず「たとう紙(文庫紙)」に入れましょう。これは和紙でできているため、通気性が良く湿気を調整してくれます。

また、万が一風呂敷の隙間から埃が入ってきても、着物に直接付くのを防いでくれます。たとう紙の中で着物が動かないように、紐もしっかりと結んでおいてください。

もし古いものがボロボロになっている場合は、新しいものに交換することをおすすめします。綺麗な紙で包むことは、着物を大切に扱う第一歩です。

3. クッション性のある専用の保存袋を取り入れる

より安全に運びたい場合は、着物専用の保存袋やキルティング素材の袋を活用するのも手です。風呂敷で包む前に、これらに入れておくと安心感が違います。

特にファスナー付きの不織布バッグなどは、中身が飛び出す心配もありません。クッション性があるので、外部からの衝撃を和らげてくれる効果も期待できます。

風呂敷だけでは心許ないという方は、こうしたインナーバッグと併用することで、鉄壁の守りになります。

初心者でもできる!風呂敷での基本的な「平包み」

いよいよ包む工程です。まずは最も基本的で、見た目も美しい「平包み(ひらづつみ)」をご紹介します。結び目を作らない包み方なので、シワになりにくいのが特徴です。

ご進物を渡す際などにも使われる上品な包み方ですが、自分の荷物を運ぶ際にも非常に便利です。手順を追って見ていきましょう。

1. 風呂敷の中央に着物一式を置く位置決め

まず、風呂敷をひし形になるように広げます。自分のお腹の前に角が来るように置くのがポイントです。

その中央に、たとう紙に入れた着物を置きます。この時、着物の位置が中心からずれていると、包み上がりのバランスが悪くなってしまいます。

上下左右の余白が均等になるように微調整してください。ここがスタートラインですので、焦らず丁寧に位置を決めましょう。

2. 対角線の角を持ち上げてしっかりと包み込む手順

次に、手前にある角を持ち上げて、着物にかぶせます。余った先端部分は、着物の下に入れ込みます。

続いて、奥側の角を手前に持ってきて被せます。この時、布がたるまないように、少し引っ張りながらピーンと張るのがコツです。

  • 手前を被せる
  • 奥を被せる

この順番で、着物をサンドイッチするように包んでいきます。しっかりと覆うことで、中身の安定感が増します。

3. 余った布端を内側に折り込んで美しく見せるコツ

最後に、左右の角をそれぞれ中心に向かって被せます。左、右の順に重ねていきますが、ここで余った布端がピラピラしないように処理します。

左右の角を交差させたら、余った先端を内側に折り込みます。包み終わった形が、綺麗な長方形になるように整えましょう。

結び目がないので解けるのが心配かもしれませんが、布同士の摩擦で意外としっかり止まります。心配な場合は、上からゴムバンドなどで軽く留めても良いでしょう。

持ち運び中に崩れない「お使い包み」の結び方

移動距離が長い場合や、荷物を手に持って歩く場合は、しっかりと結べる「お使い包み」がおすすめです。いわゆる一般的な風呂敷の結び方です。

取っ手ができるので持ち運びやすく、途中で中身が飛び出す心配もありません。基本の結び方をマスターしておきましょう。

1. 奥と手前の布端を合わせて一回しっかりと結ぶ

配置は平包みと同じく、風呂敷の中央に着物を置きます。まず、手前と奥の角を持ち上げ、着物の中央で合わせます。

ここで、一度ギュッと結びます。着物が動かないように、隙間なく密着させるのがポイントです。

ただし、あまり強く引きすぎると着物自体が反り返ってしまうので、加減が必要です。「遊び」がない程度に、しっかりとホールドしましょう。

2. 左右の布端を中央で「真結び」にして固定する

次に、左右の角を持ち上げて、先ほど作った結び目の上でさらに結びます。ここで重要なのが「真結び(まむすび)」にすることです。

縦結びになってしまうと、持ち上げた時に解けやすくなってしまいます。

  • 左を上にして交差
  • 右を上にして交差

このように交互に重ねて結ぶことで、解けにくい強固な結び目になります。これができると、風呂敷使いの上級者に見えますよ。

3. 結び目を整えて持ち手を作る際のバランス調整

最後に、結び目の形を整えて持ち手を作ります。端を少し引っ張って、花びらのように広げると見た目も華やかになります。

持ち手の輪っか部分に指を通してみて、バランスを確認しましょう。中心がずれていると持ちにくいので、結び目の位置を微調整します。

これで、バッグのように持ち運べる風呂敷包みの完成です。見た目も粋で、着物姿にもよく似合います。

草履や小物も一緒に風呂敷でまとめる配置のコツ

着物だけでなく、草履やバッグ、着付け小物も一緒に運びたい時がありますよね。全てを一つの風呂敷にまとめるには、配置にちょっとした工夫が必要です。

無造作に重ねてしまうと、重みで着物が潰れたり、硬い部分が当たって跡がついたりします。安全なパッキング術を覚えましょう。

1. 重い草履やバッグは着物の上に重ねない配置にする

一番の鉄則は、「着物の上に重いものを乗せない」ことです。特に草履やバッグは重量があり、形も硬いため、着物の上に置くと確実に圧迫痕がつきます。

  • 着物の横に配置する
  • 一番下に配置する(箱に入っている場合)

基本的には、着物とは並列に並べるのがベストです。風呂敷のサイズが許せば、着物の隣にスペースを作って配置しましょう。

2. 帯締めや帯揚げは隙間を埋めるクッションにする

帯締めや帯揚げ、腰紐などの柔らかい小物は、実は優秀な緩衝材になります。これらを上手に使うことで、荷物全体を安定させることができます。

例えば、草履と着物の間の隙間に詰めたり、帯の輪の中に収納したりします。

隙間がなくなると、移動中に荷物がガタつくのを防げます。小物をクッション代わりに使う発想を持つと、パッキングが上手になりますよ。

3. 着付け小物は別の巾着に入れてから風呂敷に添える

クリップや伊達締めなどの着付け小物は、バラバラになりやすいアイテムです。これらは事前に巾着やポーチにまとめておきましょう。

その上で、風呂敷包みの最後に添えるように入れます。風呂敷の結び目の近くや、外側の隙間に差し込むイメージです。

こうしておけば、着付け室に着いてから「あれがない!」と慌てて探すこともなくなります。小分けにしてからまとめるのが、スマートな準備のコツです。

移動手段別に見る着物をシワにしない持ち運び方

完璧に包んでも、移動中の扱い方が雑だと意味がありません。電車、車、徒歩など、それぞれのシチュエーションに応じた注意点があります。

どの交通機関を使うかシミュレーションして、着物を守る体勢を意識しましょう。

1. 電車やバスでは網棚に乗せず膝の上に置く

混雑した電車やバスでは、ついつい網棚に荷物を置きたくなりますよね。しかし、着物の入った風呂敷を網棚に乗せるのは避けたほうが無難です。

揺れで荷物が落ちたり、他の人の重い荷物が上に乗せられたりするリスクがあるからです。

基本は「膝の上」で抱えるように持ちましょう。こうすれば振動も吸収できますし、何より自分の目の届く範囲にあるので安心です。

2. 車で移動する際は座席に平らに置くスペースを作る

車での移動は楽ですが、トランクに放り込むのはNGです。カーブのたびに荷物が転がってしまいます。

  • 後部座席に置く
  • 平らなスペースを作る

座席の上に平らに置き、動かないようにシートベルトで固定するか、隙間をクッションで埋めると完璧です。上に物を重ねないように、専用のVIP席を用意してあげてください。

3. 徒歩移動では腕にかけて揺らさないように持つ

駅から会場まで歩く時は、風呂敷の持ち手をしっかりと握るか、腕にかけて持ちます。この時、振り子のようにブンブンと振らないように注意しましょう。

大きく揺れると、中で着物が偏ってしまいます。なるべく体に引き寄せて、静かに運ぶのがポイントです。

また、人混みでぶつからないように、体の前側で抱えるように持つのも有効です。着物は「生もの」を運んでいるような気持ちで扱うと、自然と丁寧な所作になります。

着物を広げた後にシワを見つけた時の対処法

どれだけ気をつけても、いざ着ようとしたら「あれ、ここにシワが…」ということもあるかもしれません。でも、焦らなくて大丈夫です。

着用までに少し時間があれば、簡単なケアでシワを目立たなくすることができます。緊急時のリカバリー方法を知っておきましょう。

1. 着る前日にハンガーにかけて自重で伸ばす

最も安全で効果的なのは、着る前日から着物ハンガーにかけておくことです。着物自体の重み(自重)で、細かいシワなら自然と伸びてくれます。

  • 直射日光の当たらない場所
  • 風通しの良い場所

これらに吊るしておくだけで十分です。帯も同様に吊るしておくと、折り目が綺麗に取れます。時間こそが一番の特効薬なのです。

2. 頑固なシワには当て布をして低温でアイロンをかける

どうしても取れない深いシワがある場合は、アイロンを使います。ただし、直接かけるのは厳禁です。必ず「当て布(手ぬぐいなど)」を挟んでください。

温度は「低温」からスタートし、様子を見ながら慎重に行います。特に金箔や刺繍がある部分は、熱で変質する恐れがあるので避けてください。

スチームも縮みの原因になることがあるので、基本的にはドライでかけます。心配な場合は、無理をせずプロに相談しましょう。

3. 浴室などの湿気がある場所に一時的に吊るす効果

ホテルなどでアイロンがない場合は、お風呂場を活用する裏技があります。入浴後の蒸気が残っている浴室に、数時間だけ着物を吊るします。

適度な湿気が繊維に入り込み、シワをふっくらと戻してくれます。ただし、かけっぱなしは湿気を吸いすぎるので注意が必要です。

一晩中ではなく、1〜2時間程度に留め、その後は乾燥した部屋でしっかりと陰干しをして湿気を飛ばしてください。これで驚くほど綺麗になります。

まとめ

着物の持ち運びは、少しの工夫と知識があれば決して難しいものではありません。風呂敷という便利な道具を使いこなし、丁寧に畳んで運ぶことで、着物は美しい状態を保ってくれます。

今回ご紹介した以下のポイントを、ぜひ次回の移動で試してみてください。

  • 適切なサイズの風呂敷を選ぶ:三巾(約100cm)以上が基本。
  • 本だたみと袖だたみを使い分ける:移動時間やスペースに合わせて選択。
  • アイテムで補強する:帯や厚紙を芯にして型崩れを防ぐ。
  • 移動中も気を抜かない:膝の上や平らな場所を確保する。

着物を大切に扱うその心がけは、着姿の美しさにもきっと表れます。シワのない凛とした着物で、素敵な一日をお過ごしください。

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