卒業式の袴、いつ決めるのが正解なのか迷ってしまいますよね。「まだ先のことだから」とのんびりしていたら、可愛い柄がなくなっていたという話もよく聞きます。人生に一度の大切な晴れ舞台ですから、後悔だけはしたくないものです。実は、卒業式の袴を決めるタイミングには明確な「正解」があります。
多くの先輩たちがいつ動き出し、どんなタイミングで予約を済ませているのかを知っておくだけで、焦らず準備を進められます。この記事では、卒業式の袴はいつ決めるべきなのか、予約のピーク時期や早期予約のメリットについて詳しくお話しします。
理想の一着に出会うためには、情報の先取りが鍵になります。「まだ大丈夫」と思っている今こそが、実は動き出しのチャンスかもしれません。この記事を読み終える頃には、きっとあなたの中でのスケジュールが決まっているはずです。
卒業式の袴はいつ決めるのがベスト?
卒業式の袴を決める時期、実は皆さんが思っているよりもずっと早いんです。のんびり構えていると、あっという間に選択肢が狭まってしまうことも珍しくありません。理想の一着を確実におさえるためには、いつ動き出すのがベストなのでしょうか。ここでは、多くの先輩たちが実践している予約のタイミングと、時期を逃さないためのポイントについて詳しくお話しします。
1. 多くの先輩たちが予約を始める「4月から6月」
結論から言うと、袴選びのベストシーズンは春先から初夏にかけてです。4月に入学や進級をして落ち着いた頃、次の春の卒業式に向けて動き出す方が非常に多いですね。
なぜこんなに早いのか不思議に思うかもしれません。ですが、この時期は各レンタル店が新作を発表し始めるタイミングと重なります。カタログが届き始めたり、Webサイトに新しいコーディネートが掲載されたりするので、一番ワクワクする時期といえます。
この時期に動くメリットは、何といっても「選び放題」であることです。まだ誰も予約を入れていない状態ですから、色も柄もサイズも、あなたの思い通りに選べます。
2. 遅くなるとどうなる?予約時期による選択肢の違い
予約が遅れてしまうと、当然ながら選べる着物の数が減っていきます。特に人気のあるデザインや、標準的なサイズの袴は競争率がとても高いのです。
秋頃にお店に行ってみたら「可愛いと思った柄はすべて予約済みだった」というケースも少なくありません。残っているものの中から妥協して選ぶのは、やっぱり少し寂しいですよね。
時期による在庫状況の目安は以下の通りです。
- 4月〜6月
- 7月〜9月
- 10月〜12月
- 1月以降
春先ならほぼ100%の在庫から選べますが、秋を過ぎると半分以下になってしまうこともあります。選択肢が多いうちに動くのが、満足度の高い袴選びの秘訣です。
3. 卒業式の日にちが決まったらすぐに動くべき理由
大学や専門学校から卒業式の日程が発表されたら、それが「予約開始」の合図だと思ってください。日程が確定していないと、レンタル店側も予約を受け付けられないことがあります。
日程さえ決まれば、あとは気に入った着物を押さえるだけです。人気の日は多くの方の予約が集中するため、着付けの時間枠争奪戦になることも予想されます。
「日程はわかったけれど、まだ半年以上あるし」と油断するのは禁物です。日にちが決まったその瞬間から、水面下での競争はすでに始まっていると考えたほうが良いでしょう。
予約のピーク時期と混雑するタイミング
袴の予約には、明確な「ピーク時期」が年に2回ほど訪れます。この波に乗り遅れないようにするのも大切ですが、あえてピークを少しずらしてゆっくり選ぶのも賢い方法かもしれません。お店が混雑するタイミングを知っておくことで、無駄な待ち時間を避けてスムーズに試着ができるようになります。ここでは、予約が集中する具体的な時期について解説します。
1. 新作カタログが出回る「6月から7月」の第一次ピーク
最初の大きな山場は、梅雨時から初夏にかけてやってきます。この時期になると、多くのレンタル店からその年の新作カタログが一斉に発送されます。
自宅に届いたカタログを見て「これが着たい!」と思った学生さんたちが、週末にお店へ足を運ぶようになります。そのため、6月と7月の土日はお店が非常に賑わいます。
この時期の予約は、まさに「早い者勝ち」の様相を呈します。カタログの表紙になっているような人気モデル着用柄は、この第一次ピークでほとんど埋まってしまうと考えて間違いありません。
2. 夏休みを利用して決める人が増える「8月から9月」
大学が夏休みに入ると、予約の動きはさらに加速します。授業やサークルで忙しかった学生さんも、まとまった時間が取れるこの時期に袴選びを済ませようと考えるからです。
特に8月のお盆休み前後は、帰省のタイミングに合わせて親御さんと一緒に来店される方が増えます。家族みんなで選べるのは楽しいですが、店内はかなり混み合います。
ゆっくりと試着をしてコーディネートを相談したい場合は、この時期の平日を狙うのがおすすめです。土日に比べればスタッフの方ともじっくりお話しできるはずです。
3. 実家への帰省や学内展示会が重なる時期の動き
夏休み明けの9月頃からは、学内で開催される展示会も本格化します。大学のホールや生協の特設会場で手軽に試着ができるため、ここで決める学生さんも非常に多いですね。
学内展示会は授業の空き時間に寄れるので便利ですが、友達同士で誘い合って行くため、人気の柄はその場で次々と予約が入っていきます。
実家が遠方の方は、夏休みの帰省中に地元の呉服店で予約を済ませておくのも一つの手です。地元のお店なら、卒業式当日の着付け会場が実家の近くになりがちなので、その点だけ注意して確認しておきましょう。
早く予約するとこんないいことがある
「早期予約」という言葉をよく耳にしますが、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。「ただ早く決まるだけ」ではなく、実は金額面や当日のスケジュール面でも、早めの行動には大きな恩恵があります。後になって「もっと早く動けばよかった」と後悔しないためにも、早期予約の具体的なメリットを知っておきましょう。
1. 豊富なデザインや新作から「自分だけの一着」を選べる
一番のメリットは、やはり「選べる着物の種類が圧倒的に多いこと」です。誰とも被りたくない、個性的な柄を着たいという方にとって、早期予約は必須条件と言えます。
着物の世界では、一点物に近いような珍しいデザインの袴も存在します。そういった特別な一着は、感度の高い方が真っ先に予約を入れてしまいます。
妥協して選んだ袴よりも、「これこそ私の一着!」と心から思える袴で卒業式を迎えたくありませんか。早期予約なら、そんな運命の出会いを果たせる確率がぐっと高まります。
2. 卒業式当日の着付け時間を「朝のいい時間」に確保できる
これは意外と見落とされがちなのですが、早期予約の最大の恩恵は「当日の支度時間」にあるかもしれません。卒業式当日の着付けやヘアセットの枠は、契約した順に埋まっていきます。
式典の開始時間にちょうど間に合う、朝7時や8時といった「ゴールデンタイム」はすぐに満枠になります。予約が遅れると、なんと早朝4時や5時から着付け開始なんてことにもなりかねません。
慣れない袴姿で長時間待機するのは、体力的にとても大変です。式の最中に眠くなってしまったり、着崩れてしまったりするリスクを避けるためにも、良い時間帯の確保は重要です。
3. 早期割引や特典を使ってお得にレンタルできる
早く予約をしてくれたお客様に対して、多くのお店が「早期特典」を用意しています。お財布に優しいメリットも、学生さんにとっては嬉しいポイントですよね。
| 特典の種類 | メリットの内容 |
|---|---|
| 早期割引 | レンタル料金から5%〜10%程度の値引きや、定額割引が適用される |
| グレードアップ | 通常は追加料金がかかる高級な小物を、無料で選べるようになる |
| プレゼント | 肌着や足袋など、直接肌に触れる小物を新品でプレゼントしてもらえる |
| 前撮り優待 | 記念写真の撮影料が無料になったり、写真の枚数が増えたりする |
このように、同じ袴を借りるにしても、時期が早いだけで内容はかなり豪華になります。浮いた予算で髪飾りをランクアップさせる、なんて使い方も素敵ですね。
新作が出るタイミングと展示会のスケジュール
袴選びを成功させるには、ファッション業界と同じように「新作が出るサイクル」を理解しておくことが大切です。トレンドを取り入れた最新のデザインはいつ発表されるのでしょうか。また、実際にそれらを手に取って見られる展示会は、どのようなスケジュールで開催されているのでしょうか。ここでは、業界の動きに合わせた賢いスケジューリングについてお伝えします。
1. 毎年春ごろから始まる新作発表とカタログ配布
着物メーカーやレンタル店が新作の袴を発表するのは、卒業式シーズンが終わった直後の4月頃からです。そこから5月、6月にかけて、各社のWebサイトやカタログで新しいコレクションがお披露目されます。
最近はSNS、特にInstagramでの発表も早くなっていますね。人気モデルやインフルエンサーを起用したビジュアルが公開されると、問い合わせが殺到することもあります。
気になるブランドやお店があるなら、春のうちからSNSをフォローしておくのがおすすめです。情報の解禁と同時に予約を入れれば、確実に新作をキープできます。
2. 大学の構内で行われる「学内展示会」の開催時期
多くの大学では、生協や提携業者がキャンパス内で展示会を開催します。この学内展示会は、前期の5月〜7月と、後期の9月〜12月頃に行われるのが一般的です。
わざわざ店舗まで足を運ばなくても、授業の合間やランチタイムに試着ができるのは大きな魅力です。友達と一緒にワイワイ選べるのも、学生生活の楽しい思い出になりますね。
ただし、学内展示会に持ち込まれる在庫には限りがあります。店舗にあるすべての商品が並ぶわけではないので、より多くの選択肢から選びたい場合は、やはり店舗へ行くことをおすすめします。
3. 週末に混み合う店舗の予約を取るコツ
人気店の週末予約は、美容院や人気カフェと同じようになかなか取れないことがあります。特に新作発表直後の6月や7月の土日は、予約開始と同時に埋まってしまうことも。
スムーズに予約を取るためのポイントは以下の通りです。
- Web予約
- 平日夕方
- キャンセル待ち
電話よりもWeb予約システムを使っているお店のほうが、空き状況がリアルタイムでわかるので便利です。また、学校帰りの平日の夕方なら、比較的ゆっくり見られることが多いですよ。
人気の柄やサイズはすぐになくなる?
「まだ大丈夫だろう」という油断が命取りになるのが、人気柄と特殊サイズの在庫事情です。洋服なら在庫がたくさんありますが、レンタル袴は基本的に「一点もの」に近い扱いであることが多いのです。特に最近のトレンド柄や、標準体型以外の方に向けたサイズは、争奪戦になることが予想されます。ここでは、特に急ぐべきケースについて具体的にお話しします。
1. 毎年すぐに埋まってしまう「レトロ柄」や「くすみカラー」
ここ数年、大正ロマン風の「レトロ柄」や、洋服感覚で着られる「くすみカラー(ニュアンスカラー)」の人気が爆発しています。これらのトレンドデザインは、入荷してもすぐに予約が入ってしまいます。
特に、ベージュやグレー、淡いピンクといった曖昧な色合いの袴は、写真映えもするため非常に人気です。誰が見ても「可愛い!」と思うようなデザインは、みんなが狙っていると考えたほうが良いでしょう。
「これなら普段の服の好みに近いかも」と直感で感じたなら、迷わずキープすることをおすすめします。一旦持ち帰って検討している間に、他の方が予約してしまうケースは後を絶ちません。
2. 身長が高い人や小柄な人のためのサイズ在庫事情
デザインだけでなく、サイズの問題も深刻です。レンタル着物の多くは、身長155cm〜165cmくらいの平均的な体型に合わせて作られています。
そのため、170cm以上の高身長さんや、150cm未満の小柄さんに合うサイズは、元々の在庫数が非常に少ないのです。SサイズやLLサイズといった特殊サイズは、各店舗に数着しかないこともあります。
サイズが合わない袴を無理に着ると、裾が短すぎて不格好になったり、逆に長すぎて歩きにくかったりと、せっかくの晴れ姿が台無しになってしまいます。サイズに不安がある方は、デザイン選びよりも先に在庫確認を急ぎましょう。
3. 「これだ!」と思った時に押さえておかないと後悔する理由
着物との出会いは一期一会です。「もう少し他も見てから決めようかな」と保留にした結果、戻ってきた時にはもうなくなっていた……という悲しい経験をされる方は本当に多いんです。
レンタル袴の場合、一度予約が入ってしまうと、キャンセルが出ない限りその着物はもう借りられません。特に卒業式の日程が集中する3月中旬は、一つの着物を奪い合うような状況になります。
直感で「好き!」と感じた着物は、あなたにとっての運命の一着かもしれません。その直感を信じて、早めに決断することが、結果的に最高の一日を迎える近道になります。
大学の生協と街のレンタル店、どっちで借りる?
袴を借りる場所として、主に「大学の生協(学内展示会)」と「街の着物レンタル専門店」の2つがあります。どちらにも良い点があり、どちらを選ぶべきかは、あなたが何を優先したいかによって変わってきます。それぞれの特徴を比較して、自分のスタイルに合った方法を選びましょう。
1. キャンパス内で返却まで完結する生協の便利さ
生協や学内展示会で借りる最大のメリットは、その圧倒的な「利便性」です。卒業式当日は、大学内の教室やホールが着付け会場になることが多く、移動の手間がほとんどありません。
式が終わった後も、会場で着替えてその場で袴を返却できるプランが一般的です。慣れない着物で電車に乗ったり、重い荷物を持って移動したりする必要がないのは、本当に楽ちんですよね。
- 学内着付け
- 即日返却
- 一括支払
面倒なことは全部お任せしたい、当日の移動を最小限にしたいという方には、生協でのレンタルが間違いなくおすすめです。
2. こだわりのブランドやコーディネートができる専門店の魅力
一方で、街のレンタル専門店には「プロの提案力」と「品質の高さ」があります。呉服店が運営していることも多く、着物の質や小物のバリエーションは生協よりも充実している傾向にあります。
「袴と着物の色合わせにこだわりたい」「もっと個性的な髪飾りがいい」といった細かな要望にも、着物のプロが親身に応えてくれます。前撮り撮影のセットプランが充実しているのも専門店ならではですね。
多少の手間がかかっても、クオリティにはこだわりたい。一生に一度の写真映えを重視したい。そんな方は、街の専門店に足を運んでみる価値が十分にあります。
3. 自分に合ったお店を選ぶための判断ポイント
結局のところ、どちらを選ぶのが正解なのでしょうか。迷ったときは、以下の比較表を参考にして、自分の優先順位を整理してみてください。
| 比較項目 | 大学の生協(学内) | 街のレンタル専門店 |
|---|---|---|
| 品揃え | 定番柄が中心、在庫は限定的 | トレンドから古典まで豊富 |
| 利便性 | 学内で着付け・返却が可能 | 店舗への移動や返送が必要 |
| 価格 | リーズナブルなセットが多い | 幅広いが、高級品は高め |
| 専門性 | 手軽さ重視の対応 | プロによる細やかな提案 |
友達と一緒に準備を楽しみたいなら生協、自分だけのこだわりを追求したいなら専門店。そんな風に使い分けるのも良いかもしれませんね。
予約をする前に決めておきたいこと
いざ予約に行こうと思っても、何も準備せずにお店に行くと、たくさんの着物を前にして途方に暮れてしまいます。スムーズに試着を進め、納得のいく一着を選ぶためには、事前のイメージ作りが欠かせません。予約に行く前に、これだけは考えておきたいポイントを整理しました。
1. どんな雰囲気にしたい?色やデザインのイメージ作り
お店に行く前に、InstagramやPinterestなどで袴の画像を検索して、好みの雰囲気をなんとなく決めておきましょう。「赤系がいいかな」「大正ロマン風が好き」といったざっくりしたイメージで構いません。
もし可能なら、保存した画像をスタッフさんに見せるのが一番早いです。「こんな感じが好きなんです」と伝えるだけで、プロがあなたの好みに合いそうな着物をピックアップしてくれます。
逆に「絶対に嫌な色」を決めておくのも有効です。選択肢を絞り込むことで、迷う時間を大幅に短縮できますよ。
2. 袴レンタルにかける予算の目安とセット内容の確認
お金の話も大切です。袴レンタルの相場は、セット内容にもよりますが、大体5万円〜10万円くらいが一般的です。親御さんがスポンサーになる場合は、事前に予算の上限を確認しておきましょう。
また、表示価格に何が含まれているかも要チェックです。「フルセット」と書いてあっても、肌着や髪飾り、ブーツなどはオプション(別料金)になっていることがよくあります。
- 着物と袴
- 帯と長襦袢
- 草履とバッグ
- 着付け小物
これらがすべて含まれているか、追加でいくらかかるのか。契約前にしっかり確認しておくと、後で慌てずに済みます。
3. ブーツにするか草履にするか足元のイメージ
袴姿の印象を大きく左右するのが、足元のコーディネートです。伝統的な「草履」にするか、ハイカラさん風の「ブーツ」にするか、これは着物の丈を決める重要な要素になります。
草履の場合はくるぶしが見えるくらいの丈、ブーツの場合は少し短めに着付けてブーツを見せるのが一般的です。つまり、履物によって選ぶべき袴のサイズが変わる可能性があるのです。
当日になって「やっぱりブーツがいい」と言っても、袴が長すぎるとバランスが悪くなってしまいます。普段の自分のスタイルや、当日の天候(雨や雪の可能性)も考慮して、どちらにするか決めておきましょう。
卒業式当日の支度(ヘアセット・着付け)も忘れずに
袴の予約が完了して一安心……ではありません。実は、着物と同じくらい重要なのが、当日の「ヘアセット」と「着付け」の手配です。ここをおろそかにすると、せっかくの可愛い袴も台無しになりかねません。予約の落とし穴になりやすい美容室問題について、しっかり対策しておきましょう。
1. 袴の予約と一緒に美容室を押さえる重要性
袴をレンタルしたお店で着付けまでしてくれる場合は良いのですが、着物だけ借りて、着付けは自分で手配しなければならないケースも多々あります。その場合、美容室の予約は袴選びと同時に行うのが鉄則です。
卒業式の日は、近隣の美容室に予約が殺到します。普段は空いているお店でも、この日ばかりは数ヶ月前から予約でいっぱいになります。
「着物は決まったけど、着せてくれる場所がない!」なんてことになったら、まさに着付け難民です。袴を予約したその足で、美容室に電話するくらいのスピード感が大切です。
2. 式典の開始時間に合わせた「逆算スケジュール」の立て方
美容室を予約する際は、時間の計算を慎重に行う必要があります。卒業式の開式時間から逆算して、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
- 移動時間
- 着付け時間
- ヘアセット
- 予備時間
一般的に、袴の着付けとヘアセットで合計1時間半〜2時間程度は見ておいたほうが安心です。さらに、会場までの移動時間や、トイレに行く時間、友達と写真を撮る時間も含めると、式典開始の3時間前には美容室に入る必要があるかもしれません。
3. 普段行きつけの美容室にお願いする場合の注意点
「いつもの美容師さんにお願いしたい」という方も多いでしょう。気心が知れているので安心感はありますが、その美容室が「袴の着付け」に対応しているかは必ず確認してください。
カットやカラーは上手でも、着付けはやっていないというサロンは意外と多いのです。また、着付けができるスタッフが一人しかいない場合、時間の融通が利かないこともあります。
もし行きつけのお店で頼めるなら、事前にヘアスタイルの打ち合わせ(リハーサル)をしておくと安心です。当日の朝になって「イメージと違う」と焦ることもなくなりますよ。
前撮り写真はいつ撮るのがおすすめ?
卒業式の思い出を美しく残すなら、当日のスナップ写真だけでなく、スタジオやロケーションでの「前撮り」がおすすめです。バタバタする当日とは違って、ゆっくりと表情を作れるのが魅力ですね。では、どの時期に撮影するのが一番きれいに撮れるのでしょうか。おすすめのシーズンをご紹介します。
1. 桜の季節や紅葉の時期に合わせたロケーション撮影
もし外での撮影(ロケーションフォト)を考えているなら、背景の景色が美しい春か秋がベストシーズンです。
4月の桜の時期に、満開の桜の下で袴姿を撮影するのは本当に素敵です。「卒業」というテーマにもぴったり合いますよね。また、11月〜12月の紅葉シーズンも、着物の色柄が映えるので人気があります。
ただし、これらの時期は結婚式の前撮りなどとも重なるため、カメラマンやスタジオの予約が取りにくくなります。半年くらい前からの計画が必要です。
2. 卒業式直前のバタバタを避けた春休みのスタジオ撮影
卒業式直前の2月〜3月上旬は、引っ越し準備や謝恩会の手配などで意外と忙しくなります。さらに、この時期は美容室も混み合い、肌荒れなどのトラブルも起きやすい時期です。
おすすめなのは、大学の春休み期間を利用した撮影です。1月〜2月なら、スタジオ内での撮影であれば天候に左右されず、落ち着いて撮影に臨めます。
また、後撮りとして卒業式後の3月下旬〜4月に撮る方もいます。証書を持って撮影できるのが後撮りのメリットですね。
3. 家族の予定を合わせやすいタイミングを見つける
前撮りは、ご家族にとっても大切なイベントです。親御さんや祖父母様と一緒に家族写真を撮るなら、皆さんの予定が合いやすい時期を選びましょう。
お盆休みや年末年始の帰省のタイミングに合わせて撮影するのも賢い方法です。久しぶりに会う家族に晴れ姿を見せることができ、最高の親孝行になりますよ。
家族写真を撮る場合は、主役だけでなく家族の服装の準備も必要になります。早めに日程を相談して、みんなが笑顔で集まれる日を設定してくださいね。
もし予約が遅れてしまったらどうする?
「気づいたらもう12月だった…」「忙しくて予約しそびれていた」という方も、諦めないでください。選択肢は減っているかもしれませんが、まだ間に合う可能性は十分にあります。ピンチをチャンスに変えるための、最終手段としての探し方をお伝えします。
1. 1月や2月でもまだ予約は間に合う?
年が明けて1月や2月になっても、予約を受け付けているお店は必ずあります。ただし、店頭に並んでいるのは「残り福」の状態であることは覚悟しましょう。
意外と狙い目なのが、キャンセルが出た在庫です。急な事情でキャンセルになった人気柄が、ふっと店頭に戻ってくることがあります。
お店の方に「今から借りられるもので、おすすめはありますか?」と正直に相談してみましょう。プロの視点で、残っている在庫の中から素敵なコーディネートを提案してくれるはずです。
2. ネットレンタルを活用して探す方法
実店舗で良いものが見つからない時は、ネットレンタル(宅配レンタル)の出番です。全国規模の在庫を持つネットショップなら、直前でも予約可能な袴が見つかる可能性が高いです。
ネットレンタルの利点は、24時間いつでも空き状況を確認できること。店舗巡りをする時間がなくても、スマホ一つで探せます。
- 検索機能
- 即日発送
- フルセット
サイズや色で絞り込んで検索すれば、あなたの条件に合うものがきっと見つかります。ただし、試着ができないので、サイズ確認だけは慎重に行ってくださいね。
3. 諦めずに自分に似合う一着を見つけるための最終手段
どうしても好みの柄が見つからない場合は、お母様やおばあ様の着物(振袖や訪問着)を活用する方法もあります。
家にある着物に、袴だけをレンタルして合わせるのです。これなら袴単品のレンタルで済むので、在庫も見つけやすく、費用も抑えられます。何より、家族の思い出が詰まった着物を着られるのは素敵ですよね。
「もう遅いかも」と落ち込む前に、まずは手持ちの着物がないか確認してみてください。それが、世界に一つだけのオリジナルコーディネートになるかもしれません。
おわりに
卒業式の袴を決める時期について、たくさんの情報をお伝えしてきました。ここまで読んでくださったあなたは、もう「いつ動けばいいのか」がはっきりと見えてきたのではないでしょうか。
袴選びは、単なる衣装決めではありません。学生生活の最後を彩る、大切な思い出作りの第一歩です。4月から6月の早い時期に動けば、たくさんの選択肢の中から「運命の一着」に出会えます。たとえ少し遅れてしまったとしても、諦めなければ必ず素敵な袴は見つかります。
「もっと早くすればよかった」と後悔するのではなく、「早めに動いてよかった!」と笑顔で当日を迎えられるように。この記事が、あなたの背中を少しでも押すことができたなら嬉しいです。素敵な卒業式になることを、心から応援しています!
